第155話 女子会
期末試験最後の教科である英語も終わって、お昼の12時という早い時間で学校が終了した期末試験2日目。
試験も終了したということで、私たちはカラオケ店を訪れていました。
席順は、私の右隣に美雪ちゃん、机を挟んで反対側に葉幸くん、その隣にマーちゃんです。
「よーし!それじゃあ!」
『歌いましょう!(食べよう!)』
『え?』
「え?」
私とマーちゃんに対して、美雪ちゃんが「何か変なこと言った?」という目で見てきます。
「えっと、ここカラオケですよ?」
「そうだよ」
「歌う場所ですよ?」
「違うよ?」
──あ、あれ…?私が間違っているんでしょうか?
少し考えてみますが、何も間違ってはいないように思えます。
その間に美雪ちゃんはタブレットを操作して、何かの注文を終えると……
「よし!歌おう!」
「やっぱり歌うんじゃないですか……」
「そりゃカラオケは歌う場所だからね?」
「どの口がいってるんですか!」
ペシッと美雪ちゃんの頭を軽く叩くと、葉幸くんがくすくすと笑っていました。
「おぉ〜眠り姫ちゃん笑うと可愛いね〜」
「いや、僕男だから。
可愛いとか言われても嬉しくないからね?」
「あ〜そういう設定ね、うん。いいと思うよ!」
葉幸くんのジト目が向けられますが、残念ながら美雪ちゃんにはノーダメージです。
「よし!それじゃあ気を取り直して始めよう!
今日はテストお疲れ様女子会だ!!」
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