第147話 人生ゲーム?
日曜日の朝9時。
葉幸くんの家でのお泊まりも今日で最後という訳ですが、私たちは葉柚さんに言われてリビングにやって来ていました。
「よしっ。みんな集まったね」
最後に葉幸くんがやってきたところで、葉柚さんは立ち上がって話始めました。
「さてと。今日で心夏ちゃんとひよりちゃんがいなくなるわけだけど、最後にみんなで楽しいことをやろうと思っています」
「楽しいこと?」
「うん。といっても、私とさちくん、ひよりちゃんは今日はバイトなのでお昼までしか遊べません。だから室内で出来ることをやろうと思います」
そう言って、葉柚さんは1度「ちょっと待っててね」といって部屋から出ていきました。
そして、1分も経たないうちに葉柚さんが戻ってきた時、その手には大きな箱がありました。
「人生ゲーム……?
そんなのうちにあったっけ……」
「この前商店街のくじ引きであたっちゃってさ〜
遊ばないともったいないでしょ?」
葉柚さんが机に置いたその人生ゲームはかなりの大きさでそれだけで机を占領してしまえます。
それに、どうやら普通の人生ゲームとは少し違うみたいで先端に赤い印のついた棒が1本と印がない代わりに数字が書かれた棒が数本あったり、出目が1しかないサイコロがあったりします。
「よしっと!準備かんりょー!
それじゃあはじめよっか!」
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