第89話 やる気満々
4月、そして5月のゴールデンウィークとあっという間に時がすぎてクラスの人達ともある程度親しくなれてきた頃、ついに私たちは待ちに待っていた球技大会を迎えました。
「葉幸くん、調子はどうですか?」
やけにやる気満々で準備運動をしていた葉幸くんに声をかけます。
「大丈夫。昨日は8時に寝たし、試合は屋内だから倒れることも途中で寝ることもないと思う」
「どうしたんですか?てっきり私は、こういう行事は面倒くさがるものだと思っていたのですが……」
「いやまぁ……
姉さんが優勝したら漫画買ってくれるって言うし、それなら頑張ろうかなーって」
(またもので釣られたんですね……)
意外と葉幸くんってチョロいのかな…?
「そうですか。それでは頑張らないといけませんね!」
とはいえ、勝ち残ればそれだけ一緒にいる時間、話す時間も増えるわけで私に損はありません。
『9時になりましたので、バドミントン第1、第2、第3、第4試合に出場する生徒はコートに入ってください』
「私たちは……7試合目ですね」
最初は観戦ですが、ここで上手い人がどこまで動けるかちゃんと見ておく必要がありますね……
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