第25話 カフェインはよくない
「ふぁぁ……眠っ…。姉さん寝ていい?」
「それじゃあ呼んだ意味ないでしょーに。はい、コーヒー飲んで目を覚ます!」
「はぁぁ…。カフェインは良くないと思うんだよ。人間は睡眠欲に忠実に従うべきだと思う」
「それ毎晩徹夜してる人が言うセリフ!?だから学校で寝るはめになってるんでしょ……」
「僕にとっては学校は寝るためにあるようなものだからね。むしろ昼夜逆転生活こそが僕の基本なんだよ。所謂夜型人間というやつだね」
「はぁ……。ああ言えばこう言うだね……」
なんというのか……とても仲がいいんですね。
多分生徒会長さんも浜辺くんも、こんな姿を見せるのはお互いだけなんだろうとおもいます。
姉弟っていいですね。
私も弟が欲しくなってしまいます。
「そんなことはまぁ今はどうでも良くって、さちくんに来てもらった理由分かるよね?」
「分かるけど分からないかな。宝田心夏さんについてのことっていうのは分かるけど具体的にどんな状況なのかは知らないからね」
「あ、そうなんだ。じゃあ……」
生徒会長さんは私の方をみます。一応浜辺くんに言っていいのか確認しているのでしょう。
私は無言で頷きます。
「うん、じゃあ最初から説明すると──」
それから生徒会長さんは私の説明したことの要点だけをまとめて手短に説明しました。
「なるほどね…。僕は何も出来ないから姉さんを頼ったんだけど、それで結局僕が呼ばれたわけだね」
「そうそう。それで、何かさちくんはいい案ある?」
「そうだなぁ……。じゃあ、これから暫く姉さんと行動するっていうのはどうかな?」
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