第26話 不思議な感じ

「生徒会長さんと一緒に…?」


「そう、暫くは昼休みを一緒に過ごしたり一緒に帰ったり、できるなら一緒に学校にいったりすればいいんじゃないかな?」


生徒会長さんと一緒にいるだけ?

それになんの効果があるというのでしょうか…?


「姉さんって、生徒会長やってるわけだけど結構人を見る目はあるんだよ。それは多分姉さんの友達とか周りの人なら知ってると思う。」


「人を見る目、ですか…?」


「そう、もし宝田が噂通りの人間なら絶対に姉さんはそんな人間と一緒にはいないはず。けど逆に姉さんが一緒にいるってなればそれは宝田が噂のような人間じゃないって証明になる」


「でも、もしそれでも難癖をつけて来る人がいるかもしれませんよ?」


「うん。でも、それを防ぐための姉さんでもある。その時は姉さんが宝田を庇ってやればいい」


なるほど……

つまり、噂を自然消滅させようということですね


でも……


「生徒会長さんはいいんですか?」


生徒会長さんは私といるのは嫌かもしれない、こんなことに時間をさくのはいやかもしれません。


「ん?私はいいよ〜。心夏ちゃんのこともっと知りたいしね♪」


そんな考えを他所に、生徒会長さんは軽い感じでOKをしてくれました。


──なんだかこの2人は、なんというか言葉にするのは難しいですが……不思議な感じがします


「よし!じゃあ明日からこの作戦で3人力を合わせていこー!」

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