103.プルーピリオド 8巻 山口つばさ
今回のカバー下の藝大一年同期さん達ネタによると表紙の彼、八雲くんは制作時裸族らしい(笑)。
さて今回は。
二番目の課題とそれに対して取り組む主人公八虎の試行錯誤がええのぅ。
「天才」な世田介くんがさらっと思いついてやってしまうことを、
「わかんねー!」
「どうしたらいいんだよ!」
「……うまく流せないか?」
「あれ? こんなんもあり?」
「おもしろいなあ」
「今回はここまでしかできなかった!」
みたいな、普通校リア充系では無縁だった知識を先入観無しに仕入れて、次第に力にしてくってのはいいよなあ。
今回の表紙の八雲くんは浪人中に滅茶苦茶本読んでた、っていうからそこのとこで知識量とか色々あって、それをさらっと伝授してくれるんだわなー。
そんで藝大祭。きねみちゃーん(T_T)!
いやもうこのふっくら筋肉ボディたまんねえ。これできびきび動くんだから好き……!
あとこの連中の男も女も無い馬鹿騒ぎが、非常にええざんす。……別の美大出身の友人も確かに皆で馬鹿騒ぎしてた時代だと言ってたなあ……
あとまあ、単純に「こういう課題」を出されて、延々悩め! そして作れ! というのは、確かに現役だと厳しいよな、と思う。まず「考える訓練」ができてない。当然だけど。
高校までの姿勢と違うじゃん。大学の時、ともかく課題こなしていればいいと思ったし、まあそういう学校だったから、何となく(実習は死んだけど!)これに本気ってこともなく四年間過ごしたから、何つか熱量激しいこういう学校って凄く羨ましく感じるんだよな……
じゃあ今さらのように目指せるか? というと。
これがなー。
もし経済に余裕があったとしても! 目とか体力とか! 無理がきかねえのよ!
大学院の二年はおばはんになってからで、目的意識があってかなり楽しくやってきたけど、それでも無理無茶はきかなかったものなー。
だからまあ、あと二十年若くて経済的に余裕があれば、それこそ予備校から取り組みたくなるわな。
ちゃんと眼鏡かけてだな! 二十年若かったとしても、目は充分悪かったもの。
石膏デッサンをぼけーっとした大学四年間の中で、一年だけやったけど、その時の対象に対する時間を忘れる集中力だけは覚えていて、他の教育系研究だの演習だのよりよっぽど鮮明に覚えてるものなあ。本当に演習系なんて、グループ組んでなかったら絶対通ってない(笑)。
たぶんワタシの母校の大学、国立大の教育学部で真に身についたのはデッサンと教育史と「孫引きするな、読めるレジュメを書け」という三点だけだわ(笑)。
ということで現在アフタヌーンにおける世田介くんがぶつかるだろう壁が!
……もの凄く楽しみです。はい。
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