101.僕のヒーローアカデミア 28巻/堀越耕平

 ヒロアカどす。

 現在アニメで消化している部分までは割とクリアだったんですが、どうも最近雑誌で見ているともやもやっとしていたんですね。

 という理由が27と28巻で何でなのか自分の中ではっきりしましたー。


 ともかく今まであくまでデク中心で物事が進んできたので見やすかった訳ですよ。「僕の」だし。

 ところがホークスの動きとかの辺りからちょっと複層的になってきて。

 とはいえ、死柄木の過去とかは一貫しているからいいんですよ。あれは悲しい。

 トゥワイスは流れが判りづらかったけど、彼の苦悩はわかった。

 判りづらくなってきたのは「リ・デストロ」な辺りからですね。何かごちゃごちゃともかく人が出過ぎてきて。

 それが良いとか悪いとかではなく、それまでが一貫した「雄英ばなし」だったのが、唐突にヴィラン側の話になった時、情報過多になった訳ですな。


 まあその後轟一家の話が入って、そこは良かったのですが。

 次の展開がとーとつ過ぎて。

 何でいきなり全面戦争編に入ってしまうのか? となってしまった訳ですよ。

 え? 終了フラグ? となってしまうではないですか。

 確かにデクにだんだんOFAの力が開花してきた訳ですし、かっちゃんとも和解とは言わずとも、何とかなんとかやっていける様になったし、一応轟くんとこもエンデヴァーとの色々前進はあった訳ですが。

 何か唐突すぎて。

 そんでその唐突感ある攻め込みの中でいきなり記憶の中にあった様ななかった様なミルコがやたらにクローズアップされて、しばらく彼女の動き中心になってしまったら、何というか置いてきぼり感ありありですね。

 無論ややこしいヴィラン側の本拠地にたどり着くまでの必要なプロセスなんだとは思うんですが、彼女にキョーミが持てないとやばいやつです。前に出てきたワイルド~プッシーズの様な何回にも分けて描いた様な先輩キャラでも、印象的なファットマンの様なものでも、ちまちまずっと出ていたマウントレディの様な感じではない訳で。

 ちょっとこれも唐突感がありまして。

 で、今回の28巻でよーやく戻ってきた感があるのですよ……


 しかしこのままクライマックスに持ってくのでしょうかねえ。本誌の方では黒鞭以外の能力も開花した訳だし、エリちゃんも近くに居るということはもしや死柄木の破壊の逆を彼女がやってくれるのかと期待はするのですが。

 やっぱりコマが多すぎると視点がちとブレる。一騎打ちになるんだとは思うけど~

 ともかくデクがんばれ。そんでついでに死柄木やトガちゃんも救われますよーに。

 

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