100.白鳥姫/ストリンドベリ
これは珍しく戯曲どす。
なんですが、小学校の時に何故か! 子供向けの世界の物語シリーズの中の一つで読んだんですよねえ。
で、当時それなりにちゃんとストーリーとか追えていたはずなんですが。
あれですよ。
「椿説弓張月」を子供向けにした話で生じる違和感!
無理くり子供むけにしました感!
思い出したら気になったので「日本の古本屋」でその本探してみたんですが。
「それ自体」は無いんですね。創元文庫の昭和20年代後半のものを入手しました。
そしたらびっくり。物語ではなく戯曲ではないですか。シナリオですよ。
まあともかくそれで読んでみたら。
・白鳥姫は公爵の娘
・継母は魔女
・公爵は白鳥姫を溺愛している
・継母は白鳥姫を虐めて、実の母は一週間に二枚くれた下着を一枚しかくれない
・婚約者の王から愛することを教えるために王子が遣わされてくる
・継母は自分の娘のマグダレーナを王子とくっつけようとする
・だけど「せむしでみつくちで意地悪」な偽のマグダレーナに白鳥姫が扮して……
その後に王様がやってきたり王子が殺されそうになったりで結局海に乗り出してた逃げようとした王子は一度溺れて死ぬんだけど、改心した継母/魔女が白鳥姫に祈れば生き返る、ということでめでたし……
なんだけど。
何か何がなんだかよくわかんない、というのが印象でして。
当時も判らなかったけど今でも判らないという。
いや実際このおおもとの戯曲はもろに白鳥姫と王子の恋愛ばかりなんだけど! その部分の色めいたとこを全部抜いて物語にしたのが昔読んだそれなんだろうけど。
それでも何でそういう展開になるのかさっぱり判らない訳よ。
だからまあ、戯曲だからと言えばそれまでなんだけど。
何というか実にすっきりしない作品だったのでございます。
誰か読んだひといないですかー。
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