80.記憶をひもとく70年代~80年代前半マンガ(4)「なかよし」~1972年まで。/原ちえこ

 原ちえこ。

 ……も現在付近までハーレクインとか色々ともかくばりばり描かれてる方ですな。

 なのですが。

 ワタシにとっては「うたえ!ポピーちゃん」のひとなんですよ!

 ウィキによると、


>うたえ!ポピーちゃん(原作:名木田恵子・原画:原ちえこ)1974年10月号 - 1975年9月号


 という原作つきだったのですが。

 ちなみに原作の名木田さんというのは、はキャンディ・キャンディの水木杏子さんの別名です。

 なおこの話、ウィキでも「原ちえこ」の欄には出ておりませんし、単行本も出ておりません。

 画像を検索しても「くだん書房」のページに出てるぶんしか見つからず。

 2014年3月1日(土)天気(雨)

 の欄に出ております。この回はちょうどワタシが覚えてるとこのやうですな。


 あだ名が「ポピーちゃん」な主人公小学生が、何故かアグネス・チャンだのリンリン・ランランだのと出会ったり楽しく過ごす回がちょくちょく入ってくるという。


>これが何かといえばバンダイグループのポピーという玩具メーカーが出していた「スターにんぎょう ポピーちゃん」との提携企画だったんですね。渡辺プロとサンミュージックも絡んでいたので、ここらへんの当時の女性アイドルが中心でマンガに出演していたようです。

 ちなみに1975年10月号から、後継マンガとなる経塚のん「あいLOVEポピーちゃん」が始まります。原作は加津綾子名義ですが同じ名木田恵子。こちらは76年9月号まで続いて、単行本もちゃんと発売されました。


 ……ということはさすがに当時の子供にはわかりませんて……

 まあこの時代、小学館の学習雑誌にも「西城秀樹物語」とか「キャンディーズ物語」とかマンガになっていたしなー。


 で、覚えているのはこういう回かな。


・ポピーちゃんが短いパーマのかつらを借りて外出したらアグネスに会ったけどすぐには判らない。

→そうだ!ちょっとアグネスも変装してみよう!

→アグネスは久しぶりにのびのびとした日を送る

→なおこの行った場所に「リンリン・ランランが豆まきをやっているところで目があった」りする。

→双子は気になるけど首を傾げる。

→「ポピーちゃんありがと」


・ポピーちゃんの田舎のいとこがおばさん(着物着用)とやってくる。いとこは東京にくると何かとアイドルに会えると思ってサイン用の色紙をどっさりもってきている。自分は別にいつも彼女達に会える訳ではないので困るポピーちゃん。

→そのおばさんがちょっとの間ポピーちゃんの家の花屋の番をしているとリンリン・ランランの片割れがやってくる。花をただでやってしまう。戻ってきたお母さん「一本**円よ~」と文句は言えないけど端っこで涙目。

→その後もう一人もやってきて……そこにポピーちゃんといとこも戻ってきて、リンリン・ランランのサインはもらえる。

→「わしはやっぱり森進一のほうが」というおばさんも、双子の片方から「さっきお花ありがとございます」とほっぺにちゅ、されたので照れながら「これからあんた等の曲も聴こうかな」と笑う。

→後日談としてポピーちゃんは単身アグネスにまた会ってサインをもらってやる。


 ……しかしこの古書店にある他のアイドルの話は記憶にないな。興味無かったからなー…… 中3トリオには当時は。


 ちなみにこの「ポピーちゃん」は一年続いて、翌年は別のひとが同じ原作者で「あいLOVEポピーちゃん」という話を書き出したんだけど。

 ワタシはこっちのポピーちゃんがのど自慢でザ・リリーズの「好きよキャプテン」を歌ったとこしか覚えていない……

 んで、ウィキでそれ以外の代表作のタイトル見たのでまた記憶が呼び覚まされ。


「三つのブランコの物語」。

 中古でもともかく今でも読めるざんすよ。

 この話、

・大人しい長女→貧乏な工芸家

・おてんばな次女→幼なじみの同じくらいの家の息子

・可愛い三女→一回りくらい上の金持ち

とそれぞれ結婚する話なんだよなー。

 母親が居なくて、一番期待していた長女がほとんど駆け落ちだったという。


 さて初期代表作といえば「フォスティーヌ」。

 なんですが。

 残念ながらこの連載中にワタシは「なかよし」読むのやめてしまったんですよね……

 別冊マーガレットに切り替えたんす。

 なので未だにこの話どうなったのか謎だったので、……電子で出ているし読みました。何というか王道納得。

 こういう世界が昔から得意だと現在ハーレクインやっていても似合うなあと……

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