64.不死身の命日/虫歯

 ドットブルーム連載→コミクス。

 虫歯氏の作品は何かどっかイカレてるとこがええどす。

 帯の「スーパー攻様受け(になりたい)!!!!!!!!!!!!」も強烈なんだけど、このカプの性格がどっちも何かおかしい(笑)。


 スーパー攻め様をやっていた何でもできちゃう(けど努力もしてきた)御曹司冬真が喜々としてケンカする「フジミ」と出会って~いろいろあって~くっつく~

なんだけど。

 「フジミ」のスペックがおかしい。

 最初の回で高層ビルから冬真姫抱っこして飛び降りて平気。いやお前それ何処のウルトラマン因子を持ってるんだ、という程の頑丈さ。

 実姉から「善意というより悪意のないひと」と称されて、家を出てもまあ何処かで何とかやってるでしょ的な反応。

 人の名前覚えるの苦手で自分の姉の名も言われて思い出すくらい。

ケンカすることで初めて「この世界には初めておれ以外の人間が居るってこと」を知ったとか、*起をコントロールするために修行したとか(楽天ブログはこの単語をそのまま書くと投稿できないんだあああああああああああ)、風邪で倒れて初めて自分にも死があるんだと気付くとか。


 もっとも冬真もおかしい。

 普通のパタンだったら真っ赤になって「初めてだこんな気持ち……」だったら恋の予感のはずなのに「敗北の味!」ってことで追い回すことになるという(笑)。

 そんでまあだんだんケンカしているその姿に美しさを見出しちゃって好きだってことに気付くはいいんだけど、その後の対応が。

 へんぴなとこの廃屋の横に家建てちゃって住む様にしたり、愛情溢れる父の話も半分に家を出てきてしまったり、(まあ父上もヘリで事情説明に来るから相当だが)どう好きなのかメリットがあるかパワポでプレゼンしたり……


 まあそんな二人がよーやくやりかかった時に鼻血が出て(笑)大騒ぎ(笑)。フジミ初めての出血って。

 そのあととーちゃん来て「お前は早とちりだ」と指摘。全くだ。

 ……晴れてくっついたらまたヘリ。どれだけヘリ好きなんだよ! のテンションで、高級ホテル最上階でよーやくスーパー攻め様が抱かれましたー。

 でも入れる時に力抜くからってサザンの勝手にシンドバッド……!


 ……それでまたその立てた小さな家(元の家比)の風呂に二人で入っていちゃこらおい。ハッピーエンドはいいんだけどテンションたけえな全く!

 ええい幸せになっちまえ! な一冊でございましたよ。


 ただ何となく高口里純せんせいのタッチに似てきてる?

 あの方も初期のギャグ、ぶっとんでましたなあ……

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