　いやー前の単行本からずいぶん時間が経ってたからまさかプロ辞めたんじゃないかと心配していたざんすよ……

　っていうのは、Renta!で単話売りしていたの知った時ですがね。

　1巻は10話めまで入ってます。

　腰乃さんといえばともかく青少年にしても男子にしても中年にしても、わたわたキャラのそのわたわたさが実にある意味生々しくて楽しいのですが、そこにオメガバース突っ込むか！　という。

　あんまりアタマ良くない高校生αと医者のΩなんだけど、まあどっちも落ち着かない落ち着かない。

　前者はβから変わったばかりでまず状況と身体の変化がついていかない。けど根は優しい。ただ語彙が足らん。

　後者はずっとその身体の不便さに悩まされている＋簡単に番が見つからないという状況もあり、同族の不安とか色々配慮できるんだけど、長い間それだったので複雑な性格＋いつか自分だけのαが願望が祈りのように強かったから、何つかもう何つか。

　……の二人がとりあえず「お友達から」となって、何とか後者の身体の危機に多少対処してやれる様になるまで。次の巻くらいでまとまるんでしょうか……　この方は今まで最高で2巻の長さだから……

　それにしても、やっぱりこれだなー。

　αと判ったばかりでパニくってる高校生の若さにしてもだな、

　Ωだからある子宮やら何やらの身体に悩まされてなおかつ下手に知識があるから判ってるだけに苦しい様子とか。

　日本のオメガバースはある意味「男にも生理妊娠があってみろこのやろ」的部分があるんだけど、もの凄くその辺りがあからさまでございますな。

　身体が意思でどうにもならないもどかしさという奴。

　それにしても話と話の間に入る他者視点や他の時間に起こってることとかやっぱり上手いなー。

　お見合いの役所の人達最高ww

　それにしてもわたわたさが実によく判る表紙だ。いつもながら！

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