59.並木橋通りアオバ自転車店シリーズ/宮尾岳
*アオバ自転車店といこうよ! 1~6巻
……後になってから「アオバ自転車店」の61巻めからってことが判ったんですが(笑)。
まあそれはともかく、一話完結系の強みだなあ。確かに何処から読んでも読める…… つか自転車「ネタ」でこの新タイトルになるまでに60巻描いてるってのが凄い。
確かにロードとかもあるんだけど、それ以外の色んなチャリを出してくれてたり、懐かしものも出てくるのはおばはんには嬉しい。
そう、ウチのアニキ(54歳)が中学生で通学用買ったあたりなんて、デコな自転車だったからなー。
「昭和の実用自転車」は結構長くウチにあったし、ワタシが最初に乗れるようになったのはその「実用車」の、たぶん24インチだったと思う。それに補助輪を一年つけて乗ってたんだよなー。
チャリは基本バランスだから、自然にそれがとれる様になると補助輪無しでも乗れるようになるんだわ。
まー最初が子供用ではなく普通車24インチ、という辺りに、周囲よりはビンボだったという事実も存在するんだけどね! 朱色のフレームに、確かサドルも、今考えると革製だった様な気がする様なしない様な。
その後は母親のミニサイクルに交代で乗る様になったんだけどな。
自転車はともかく乗れないと、ちょっと先にある共同浴場に行くことも母親の自転車の後ろに乗ってくこと待ちになるので、小学生になってすくすくでかくなりだしたら、もう乗れる様になりたかったんだわな。それまではミニサイクルの後ろに小さな座布団のっけて母親が来るの待ってたくらいだし。
何というか、ワタシはともかく早く身体が大きくなった方だから、なかなかその後ろに乗っけてもらってる図が嫌になってくる訳ですよ。自分で乗りたいってのは幼稚園の頃からあったし。
だいたい幼稚園の頃だって、子供用自転車が園内にあってだね、乗れる奴は乗れたんだわ。ワタシはその時点では「運がいいと乗れる」程度だったから、練習が必要だったし。
でまあ、それでウチには確か基本自転車は三台いつもあった気がするんだよな。
そろばん教室は自転車置く場所が無かったから、とぼとぼ歩くしかなかったけど、英語塾の場合は、ざくざく皆置いてたね。
親父が自家用車にも乗る様になるまではそれ以外町内移動手段が無かったんだけど、駄目だね! 自家用車買ってしまうと、どうしても両親は車で共同浴場に行くようになったなー。
で、中学に入る時にワタシも通学用買ってもらったんだけど、恐ろしい程皆同じ自転車買ってるんだよな。クリーム色フレームにオレンジのアクセントついて切り替え三段つき。見分け付かねえ!
ちなみにワタシは「切り替えない方が1万安いし色も青だと見分けがつくじゃん」という理由でまあ。
それを高校まで六年間乗り回しておりましたよ。
中学は5㎞、高校は7㎞くらいあったんだけど、それより遠くによく本屋を探して走ったなー。近くにコミクスが買える本屋が無かったから!
やっすいチャリを一年か二年で尽きさせるようになったのは大学に入ってからかな。だいたいワタシが使ってると、やっすいチャリはそのくらいでおじゃんになる……
で、今乗ってる奴は結構真面目に買ったので、長く乗るんじゃないかなー。
と、語りたくなる様なマンガだわさ。
*
6巻。
「アオバ自転車店」の66巻ですね(笑)。
巻数だけだとペダルと一緒くらいですがもっと歴史は深い……
表紙のミホちゃんのセーラー服にびっくりしました。もしや彼女の高校生時代か! と思ったら違ったけど(笑)。
そもそも一緒に居るのがストライダ乗ったモリオという普通ではありえない状況ということでもう少し考えればよかった(笑)。
今回の話の中では、断捨離しろっていう奥さんとの考えの差を自転車でどう埋めるのかは「こう来たか!」だけど、根本的解決になったかどうか……(笑)。
*
*並木橋通りアオバ自転車店 全20巻
「~といこうよ!」の一番最初の20巻ですな。
ネカフェ落ちの激安を入手。
しかし凄いね。ネカフェ二回通ったものもあったよ…… 本に歴史あり。いいのか?
んで、現在の店主のおじーさんで先代店主さんが、アオバちゃん10歳という基本時間においては(尤もそれが延々続くんだが)日本一周とか世界一周とかを「キャンピング」でやっていることになってるんですがね。
7巻最後の話でそれを作る話が出ていたけどなかなかぞくぞくしたねえ。だって先代さん70がとこ行くんですぜ!
で、その旅中。
テントは周囲に溝掘ってるあたり、昔ながらというか、ある意味超玄人。
で、積み込み方なんだけど。
前に固くて重いもの、後ろに軽くて柔らかいものでバランスとる!
そんで底のほうを重く。よっしゃワタシの旅行きの載せ方、サイドバッグは無かったけど、安定のさせ方は間違ってなかったぜ!
それにしても何だかんだ言って自転車にまつわる基本一話完結の話をこれだけ()
時間はサザエさんタイムだけどすげえよ全く。
*
*そんでそのつづきを入手して
何とか揃ったーーー!
そして今更に思うんですが。
この方すげえ。
いやだって、最初のシリーズ↓から、タイトルは20巻ごとに変えているとはい え、全部同じ世界、アオバちゃんは延々小学四年のままのサザエさんワールドの中で、アオバ自転車店とそのお客それぞれの自転車にまつわる話を「単話」で作ってるこということなんだよ! 64巻ぶん!
ペダルと同じくらいの巻数だけど、「何処からでも読める」タイプの話を延々「違う自転車」を使って語れるってのは凄い。
まあ、……今ではありえないだろう人情話が多い訳ですが……
1999年から、としてもちとこの人情話はも少し価値観的には昔かなーとは思うのですが。
21巻目から「アオバ自転車店」。
このお祖父さんの「キャンピング」にすげえ憧れますわ……
日本三周、世界一周してるんですぜ…… この方……
で、41巻から「~へようこそ!」。
ここから↑のお祖父ちゃんの義理の弟の経営する五六七八輪業という店で、50年代から80年代の自転車の話も盛り込んでくれてる訳で。
そうか何で自転車の形態が変わったのか、というのをカマキリの出現から説明してくれたのはすげー納得した!
カマキリ型はワタシも大学時代に安い自転車で乗ったけど、確かにワタシの高校辺り(80年代半ば)からだんだん通学男子のあのダイヤモンドフレームが無くなっていったんだよなー。
あと、昔記憶にある実用車を思い出したり、三菱が戦後すぐに作ったジュラルミンの自転車とか「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ」となるんだよなあ。
で、読んでいると自分の自転車にも今更の様に関心が。
ワタシのはマルキンのママチャリなんですが、マルキン自転車って、GIANTで組んでるんですね…… みたいな……
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