第6話 絆
バスに揺られながら二人は友情を再確認した。そして、
次の日学校では
「朝から2人とも元気ないけど、どうしたの?」
「昨日ラリーについて勉強してたから、寝るのが遅くなっちゃって・・・」
「私も車を整備してたから寝るのが遅くなっちゃった~」
二人の本気に圧倒されたが
「練習走行会なんだから、気楽に行こうよ」
放課後になると、
「
「車のパーツが手に入ったみたいだから失礼します~」
いつもゆっくりな
「あのさ!今から駅前のカフェに行かない?」
「コドラは何をする人?」
その質問に
「ナビゲーターだね!簡単に言うとカーナビ見たい役割だね!」
「じゃあ、カーナビじゃダメなの?人間よりも軽いし、音声で喋ってくれるし」
予想外の返しに
「えっ!?そっ、それは、その~・・・」
しかし、
「コドラはドライバーを操作する人でドライバーは車を運転する人」
「コドラの指示でドライバーが車を動かすんだ。悪く言えば操り人形、良く言えば絆がそれだけあるって事。だから、コ・ドライバーは車を操作する人でドライバーは運転する人」
「プロのコドラは自分が運転している感じになる。ラリーはコドラとドライバーの絆がどれだけ強いかの勝負。機械じゃ絶対に真似が出来ない」
「うわぁ~かっこいい!さすが優勝しただけあって言う事が違うよ~!」
「全部、オヤジの言葉だけどね・・・」
「私も
「じゃ!今日は
「うっ、今月お金が・・・」
「冗談だよ」
練習走行会当日
早朝に
「あれ?
「まだ来てないみたいだね・・・」
シャッターが動き出した。シャッターの中には積載車に乗る
「いや~時間通りだね~!さてさて~乗りたまえ~」
初めてトラックに乗る
「てか、トラックの運転大丈夫なのかよ?」
「そうだね~、教習所から乗ってないから不安だね~」
「おい!大丈夫か?」
「う~ん、狭い道とバックする時はマッキーお願い~」
幸先が不安な出発になった。
しばらくして、
「そういや、オヤジが使ってたペースノートあげる!」
「うわぁ~良いの!?ありがとう!凄く助かるよ」
「
「秘密だよ~」
「なんでだよ」
「乗ってみてどこを整備しているか当てて~」
「ふ~ん!良いだろう!プロのドライバーの実力を見せるよ」
トラックが練習会場に入ると多くのラリーカーが並んでいた。
「車から降りたら好きなだけ写真撮れるから、落ち着けって狭いんだから」
「ごめん・・・」
車から降りて
「何で緊張してんだよ!今日は練習だから落ち着けって」
「分かってるけど、覚えることが多くて」
「大丈夫だってレッキ(下見)は2回もあるし、私が教えるから」
「ありがとう。」
少し落ち着いた
「じゃ、一回目のレッキ行きますか!」
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