第2話 誤解
「何してんだ!朝の恨みか!ヤリスに少しでも触ったらお前を殺す。」
「ちっちがう、ちがうー。車に知ってるお店が書いてあったから見てただけでなの!!」
「知っている店って?」
「肉のハナマル!少し遠いんだけど、お肉が安いからたまに立ち寄るの!」
「あら、
慌てて
「いやいや、私はもう帰りますので失礼しました。」
しかし、
「何言ってんの!遠慮なんて要らないから気にしないで上がりなさいって!」
「お名前はなんていうの?」
「
「へぇ~
いきなりの質問に戸惑いながらも、当たり障りのない回答をした。
「車ですか?う~ん物凄く好きって訳ではないですが、好きか嫌いかなら好きですかね?」
「あら、そうなの!
「
「うちの子ね。小さい時から車しか興味しかなくて、ずっと友達がいなかったのよそれなのに今は
目をうるうるさせながら喋る姿を見て
「お父さんって?」
お父さんのお陰の意味が気になったので聞こうとした時、背後から
「おい。私の部屋に来い!これ以上一緒に居てベラベラ話されちゃ困る」
「うわ、いっぱいの賞があるね。なんの賞?」
「ほとんど、レースの賞」
自慢することなく、冷静に答える
「あっ、さっきの車だ!あの車レースの車なんだ!」
「一応ね。でも去年の夏から出てないよ。もう、出るつもりないし」
「あっ、そうだ!家の用事があるから早く帰らないと行けないんだった。」
「すみません!!家の用事を思い出したので今日は失礼します。また、時間がある時に遊びに行きます。」
「あら、そうなのね。悲しいわ。」
悲しそうな顔をする
「あっ!それなら、家の車で送ってあげるわよ」
「いや、そんな
申し訳ないと思いすかさず断ると、車のカギを持って来た
「うちの母さんは免許持ってないよ!だから、私が送るから近くになったら道案内して」
「えっ!車の免許持ってるの?」
「車の免許は18歳からだぞ!持ってるに決まってるだろ」
「ほら、急ぎの用事なんだろ?行くぞ!」
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