第6話 転生して500年、おっぱいを揉みました。
「これが、残り物……。豪華過ぎますよね!」
テーブルに並んだのは、前菜からメインディッシュ、デザートまで、まさに超豪華フルコース。
「もしシイナ様が現れたなら、全力でおもてなしをするように。ずっと、そう教えられて育ちました。ですから、これくらいは当然。コンウォール家はシイナ様をずっとお待ちしていたのです!」
見た目よし、味よし、この料理を前に話なんて聞いていられません。
お腹が張り裂けそうになるまで食べました。残すのは、失礼かと思いまして。
「お次は、お風呂へどうぞ。気に入って頂けるとよいのですが」
と、誘導されるままに浴室へ。
お腹がいっぱいになると、少し自分を見失うようです。
服をメイドのアズに脱がされて、案内されるまま浴室に入る。
なんと金色の魔法石だけを使った空間となっていた。
「自慢の浴室です。ごゆっくりどうぞ」
体にエネルギーが入ってくる。魔法石とは本来なにか不思議な力があるように思う。
浴槽につかっていると、おっぱいがが入ってきた。じゃなくて、サラさんが入ってきた。
「おもてなし、ですから。お背中流します。もしかしてですが、シイナ様はおっぱいが好きなのでしょうか? 先ほどから視線がおっぱいにばかり。私の気のせいかしら?」
「おっぱい、嫌いな人はいないですよね?」
「良かったら減るものではありませんし、触ってください」
大人の刺激に鼻血出そうです。
「どうぞ」
刺激的に誘惑してくる。
では、お言葉に甘えて、触らせてもらいます。
あとで、セクハラだー。とか言わないでくださいよ!
もみもみ。もみもみ。もみもみ。もみもみ。
もみもみ。もみもみ。もみもみ。もみもみ。
「ちょっ、ちょっとぉ。シイナ様ったら……」
もみもみ。もみもみ。もみもみ。もみもみ。
「っあぁぁ」
もみもみ。もみもみ。もみもみ。もみもみ。
顔を赤らめるサラさん。つい揉みしだきました。
つきたてのお餅のような柔らかさ。頭の中が、お花畑です。
「あぁ極楽。ありがとうございますっ!」
メイドのアズに、頭を拭いてもらい、パジャマを着せてもらう。
おもてなし。
とは、こういうものなのでしょうか?
お風呂上がりは、いい気分すぎて、ぼんやりしているので、一連のおもてなしも。受け入れてます。
気がついたら、サラさんと同じベッドで眠り、翌朝を迎えました。
当然のように朝ご飯が出てきて、目覚めのティータイム。
木漏れ日が差し、サラさんがにこっと笑う。
「私、それではこれで失礼します……」
「お部屋はもう、準備が出来ておりますわ。これからは、ここがお家と思ってくださいね」
会話が噛み合ってないな。
「お世話になりました。それでは!」
「町の復興はすでに本格的に始まってますわ。シイナ様がこの町の白い死神として、いいえ! 守り神として、この屋敷に滞在してくださることで、ヒルドのみなさんが安全に安心して暮らせることでしょう」
「ご飯も美味しかったです。サラさん、アズさんまた会う日まで。お元気で!」
「そうそう、申し上げるのが遅れましたわ。ツリーハウスにどうしても住みたい。というおばあさんがいらしたので、お譲りしてしまいました。シイナが使っていた生活品やお洋服はすでに二階の部屋に入れてあります。おばあさんも、ツリーハウスをとても気に入って暮らしているそうですよ。良かったですわね」
首を傾げて、ウインクするサラさんに、返す言葉が見つからなかった。
どうしていいか分からずに、サラとアズを交互に見やる。
2人が、にっこりと笑う。
「おかえりなさいませ。シイナ様!」
アズもスカートの裾を広げて、ちょこっとお辞儀した。
転生して500年。
おかえりなさい。なんて言ってくれる人はいなかった。
それでも私は楽しく、過ごしてきた。
飽きてはいたけど……のんびりを満喫していた。
2人の『おかえりなさい』を聞いて、私はとても嬉しくなった。
「ただいま──」
今、私の新しい異世界生活が、幕を開けたのだった。
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