4 フリフラれ
▪️
「笑ってよ、──君」
「すま〜いる」
学校の帰り道、──君と帰っている。
会話内容なんて、くだらないことばかり。
適当な話題に適当な振り、相づちばかり。
「すっま〜いる」
つまらない。
「飽きた」
唐突に彼はそう言った。
「そうだね」
私もそれに返す。
「そろそろ別れるか」
「そうだね」
あっさりフリフラれ、お互いの存在が日常から消えた。
あの人とはもう付き合わないだろう。
次の日、私は別の誰かに告白した。
次の私の君は、何日もつかな。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます