前線基地攻略
第85話 A.D.4021.砂の惑星
アーサー・C・クラークの三法則
「可能性の限界を、測る唯一の方法は、不可能であるとされている、そこまで、やってみることである」
A..D.4021 鈴々を失ってからの翌年。
エイトドールとの戦いで主力部隊をほぼ失った。自由連邦は追い詰められていた。
アルモニア。調和を重んじる王女によって、自由連邦は反乱軍と確定されされ殲滅が指示された為、辺境地に残る基地も攻略され、もはや戦えるのは数隻の戦艦と一個中隊十二機のヘルダイバだけになっていた。
最後の反抗として首都星の強襲を計画が立案された。
まずは帝国軍の守りのかなめである砂漠の星デューンを攻略。
ルートを確保して、長距離ジャンプで首都星へ向かうプランがたてられた。
しかし、作戦成功の可能性はゼロに等しい。
これまで多くの部隊が砂の星で敗戦しており、それは砂の星デューンをナンバーズドールの中でも戦いの長けている、フィフスが守っていたからである。
部隊は十二個の鋼鉄の隕石装って砂の星へ着陸を試みる。
大気が薄いこの星でも、空気の摩擦により隕石は高熱を発し燃え始めた。
「地上まであと90秒……システム起動準備」
搭乗しているマシンのOS、ラバーズから警告音声。
地上への着地のショックに備えるセブンス。
音速を遙かに越えた速度で地上が迫る、激突……寸前にフルブースト。
推進用ブラスタが、高エネルギーを排出して、機体に強いブレーキをかける。
地上スレスレで隕石は止まり、機体を包んでいたブロックが剥げ落ちはじめる。
「突入チームへ伝達。攻撃システム起動。搭乗者へ戦闘昂揚剤を投入開始」
一個中隊十二機のヘルダイバの隊長を務めるクロムからの指示。
首筋から入れられた管から、戦闘昂揚剤を直接血管から投入され一気に心臓が拡張して、バイタルが上がり身体の隅々まで、神経が通り始め、パイロットの感覚が戦闘モードで立ち上がる。
マイクロ・ブラックホール・エンジンを起動、振動と共に人型機動兵器 紅の機体セブンスドールが粉塵の中、砂漠の星に降り立つ。
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