第6話 謝謝

私は異星人。


平均的な地球人でも尊敬できる者がいることを知った


なぜかって?


感謝というものを教わったからだ


これまでの私の思想はというと

自分が救われたのは運が良かったからで、誰の影響でもない

というものだ

そこに感謝はなかった


この星には「感謝」というものがあり、「感謝」が発動する場面を目の当たりにすることがある


感謝の意、命令でも依頼でもない挨拶とも少し違う


人間特有のものだ

感謝とは何だ?

「自分以外の誰かに自分にしてもらったことなどについてお礼も気持ちをのべること」


人間はいろんな場面で感謝する

「救ってくれた」「手伝ってくれた」「気にかけてくれた」はたまた「そこにいてくれた」というものまで


人間以外の多くの生物は「ラッキー!ウェーイ!」だ

人間は他者の自分に対する影響を考えることができる

そこに、感謝が芽生える


自然現象にさえも「ありがとう」ということもある

数百万年もの間、精神を磨き続けた結果、この域に達したのだろう

かなり高度だ


或る人は言った

「僕らはいつも そっと言うのさ

夜霧よ 今夜もありがとう」


感謝ができる人間は

魅力的だ


誰かと誰か影響して

はたまた物や時間、小さな一言さえも意味があり

今、私が活きることができる


そんな感謝を人間は考えることができる



人間って ほんとうに 素晴らしいですね

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