第4話 小さな巨人
私は異星人。
平均的な地球人よりは知的レベルは上だろう
なぜかって?
自然の摂理について考えているからだ
地球人のように
「学校、仕事に行きたくない」とか「あの人が好き、嫌い」とか
そんな小さな事はどうでもいい
だが、これから語るのは小さい話だ
この地球には小さな生物から巨大生物まで数千万種が存在している
人間はその頂点に君臨している
と、思っている人間がどれくらいいるだろう
人間は増えすぎた
生態ピラミッドの頂点が大きくなれば、更にその上に君臨する者が現れるのは、
そう、
自然の摂理だ
その者が何であるかは人間自身が見つけなければいけない
この星の数千万種の中にいるはずだ
大きな身体、牙、爪、角を持っている者か、空を飛び炎を吐き出す者か、
いや、
目に見えない小さな者かもしれない
そう、小さな者を侮ってはいけない
大きさでは人間の方が何万倍も大きい
しかし、一個体では人間に勝てなくとも数で押し寄せてくる
一個体は小さくとも何億何兆と集まればそれは驚異だ
さらに、人間は1グラムに満たない毒で倒れることもある
そういった毒を産生する者も驚異だ
人間が頂点ということ、決めてしまうには未知の生命体に対する知識が不足している
知られざる小さな者は星の数ほどいる
人間は様々な化学物質や放射線などをばら撒き、その小さな者たちを排除しようとし続けている
しかし、彼らは
生き残るために生きている
単純明快っっっ!
種の存続、繁栄のために個の100%を費やす。
そして強く、進化を繰り返す
頂点に立とうなんて思っていないだろう
しかし、結果は自ずとついてくる
頂点にいる者を糧にすれば、繁栄への近道だ
目標はそれしかない
何億、何兆という個体が同じ目標を持っている
一方、
人間は複雑になりすぎた。生きる意味なんてものを考えている
人間は、もっとシンプルでいいはずだ
小さな者を見習うことも時には重要だと思う
山があるから登るんだ
それでいいと思う
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