EX12 可愛い妻とお◯ぱいの日
「ゆう……今日は何の日か知ってる?」
「……何の日だ」
「今日はおっぱいの日なの」
俺はスマホを取り出して『おっぱいの日』なるものを調べようとしたが、同じようなやり取りが数ヶ月前にもあったなと思い浮かべて取り出すのを止めた。
「今だけは許してあげようと思ってたんだけどな」
「何言ってんだ。由季が大変な思いをしてるのに、そんな事する訳ないだろ」
「う〜……えい!」
由季はいいおっぱいの日を活用して無理……抱いて貰い、妊娠が発覚した後の生活は本当に幸せな日々であった。
普段より率先して手伝いをするようになったり、つわりで苦しい時には手を握って元気付けてくれたり、遊園地に連れて行ってくれてイチャイチャデートしたり。
とにかく楽しいことや嬉しいことがいっぱいあった。その度に辛い妊娠を続けて悠の子を無事に産んであげたい気持ちも大きくなっていった。
だから、少しの間だけなら一人でえっちする位は許してあげるつもりだったのに。
堪らずに押し倒した由季は大きく膨れ上がったお腹を見せつけながら、馬乗りになった。
「ゆう……」
臨月を迎えた頃から性欲も段々と復活して来ているようで、夜の営みに誘われることが増えてきた。
だけど、今のお腹の状態の由季とするのは不安で仕方なく、断り続けている。
「そんな声出してもしないぞ」
「大丈夫だよ。体調が万全ならしても良いんだから」
「それでも心配なものは心配なんだ」
「ぶぅ!」
俺に抱かれたかったようで、由季はペチペチと胸元を叩いてくる。だが、突然何かに気が付いたような表情をするとシャツを脱ぎ、下着も外してしまった。
予想外の由季の行動で乳房が出現して俺の興奮度は急上昇していく。
「いきなりなに脱いでんだ……」
気取られないように平静を保とうとするも、妊娠して黒ずんだ部分が見えて俺の理性に追い討ちを掛けていく。
「見ててね?」
そんな中、少し恥ずかしそうにしながらも由季は自分で胸を揉み始めた。その謎の行動を不思議に思ったが、すぐに解消されることになる。
「んしょ……ほら、ちょっとだけど出るようになってきたの、
「なんだと……!」
白いさらさらとした液体が水滴のようにお腹の方まで滑り落ちて来た。その液体を咄嗟に指で掬い上げると口に含んだ。
「ど、どう?」
味の方はまだ準備中なのか、少し血生臭い。でも、それ以上に由季の母乳を飲むことができて嬉しい。
「まだ赤ちゃんが飲める段階じゃないな」
「そっか」
しかし、このまま終わるのは惜しい。もうちょっとだけ由季の母乳を飲んでみたい。俺は由季の胸に手を伸ばすが、腕を組まれて遮られてしまった。
「今のは試飲。ちゃんと飲みたいなら対価を払うのが普通でしょ?」
「対価って……」
「ゆうのミルクと私のミルクの物々交換ならしてあげても良いよ」
「ちょっ……」
直球である。抱いてくれるのなら母乳を譲っても良いと言っているようなものだ。しかし、今の由季とは……。
「ん〜っ……やっぱり産んでからの方が出るのかも」
再び滑り落ちてきた液体を見てしまった俺は考えることを放棄した。何より、数ヶ月も我慢してきた俺にまだ我慢しろと言うのは酷の話だったのだ。
「……辛かったら言えよ?」
「えへへ、そんなことにはならないから……」
久し振りに一つになれると嬉しそうに、にじり寄ってきた由季を俺は受け入れた。
案の定、通常時だろうが妊娠中だろうが由季に絞られるのは変わらなかった。
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