第30話 可愛い仮妻と料理⑤

 前置き


 ちょっぴりえっちな回です。

 好きな人の為に、大胆になる由季をご覧下さい。




 ───────────────




「は!」



 俺はバネのように弾み勢い良く飛び起きた。その飛び起きた先には立派な二つのお山が聳え立っており、止まることなくぶつかってしまった。



「痛っ……くはない?」



 それどころか柔らかいし、良い匂いもする……。



「ゆ、ゆう……」



 鈴が鳴るような可愛らしい声が上の方から聞こえてきた。その声の持ち主は俺の愛しい彼女──由季だ。



「ご、ごめん」


「ひゃぁ……その状態で喋らないで。ムズムズする……」


「ムズムズって……ん?」



 俺は今の状況に気付いた。目の前は真っ暗だけど、両頬から柔らか過ぎる二つの膨らみを感じ取っていた。


 もしかしてここは、由季の谷間……。


 スポッと由季の谷間から抜け出した俺は再び倒れた。だが、倒れた先も柔らかな膝の上だった。



「膝枕……」


「うん。負けた方が膝枕するって決めたから……」


「そうか……そ、それより、母さんたちは……?」



 俺は母さんの破壊の一撃によって気絶した。そこまでは覚えているが、その後のことは何も分からない。



「もう帰っちゃったんだけど、ゆうが倒れた後、お母さんが来たの。それでね、人が変わった様にお父さんがお母さんを可愛がってたんだよ? 凄かったな〜」



 凄い気になる……。


 だけど、今は由季の膝枕を堪能することが先決だ。



「ゆう?」


「なんだ?」


「オプションする・・?」



 オプション『する』とは? そのオプションは何かを『する』ものなのか?


 凄く興奮します……。



「ゆうがまたえっちな目してる……」


「わ、悪い……」


「……別にゆうだから良いんだけど、ゆうは私のむ、胸とか触りたかったりするの?」


「ぶはっ!」



 由季の胸を触りたかったりだと⁉︎


 そんなの……。


 触りたいに決まっている。先程、由季の谷間に顔を埋めてしまったけど、とっても柔らかかった。出来ることなら、そのお山を包み込んで差し上げたい。


 なので、ここは素直に答えることにした。



「……触りたいです」


「……い、良いよ。触っても……」


「え……?」


「……いつかする本番の予行練習だから。そ、それに、ゆうに触られる感じがどんなものなのか気になるの。だから……良いよ?」


「由季……」



 そんなこと言われたら触るしかない。いや、触らせて頂きたい!


 俺は内心ビビりながら、立派な二つのお山の内の一つに手を伸ばす。


 そして、下から持ち上げるように由季の胸に触れる。



 重い……。


 こんな立派なモノを由季はぶら下げて生活しているのか……。大変だろうに……。



「ゆ、ゆう? これだとあんまり触られた感じがしないんだけど……。持ち上げてくれるのは楽になるから嬉しいんだけどね……」


「……やっぱり出来ない」


「ど、どうして?」


「下手に刺激して痛い思いをする由季を見たくない……」


「ゆう……」



 苦しそうな由季の表情はもう見たくなかった。それは俺にとっての唯一のトラウマだ。


 その俺の姿を見た由季はゆっくりと近付き、ちょこんと唇を重ねてきた。



「ゆうが私を大切にしてくれるのはとっても嬉しいよ? だけどね? 私はゆうになら少し位、乱暴に扱われたい……」


「由季!」


「ぁん……」



 抑え込まれていた欲望が解放されたように俺は由季の胸を揉みしだく。色んな形に崩れる由季の胸が扇情的で、とてもえっちである。


 それに柔らかいし、もちもち。


 由季の胸は団子にも負けない柔らかさを持っていた。



「ゆうに触られるの気持ち良い……。もっと触って……」


「由季……」


「「んっ……ちゅ……」」



 俺は由季の胸を揉みながら、舌を絡める濃厚なキスを交わす。


 気持ち良い……。

 止められない……。

 もっと触れ合いたい……。



 そうして、俺と由季はお互いに疲れ果てるまで愛しい恋人と絡み合った。

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