第235話 ミツヒデ・フォン・アケチの陰謀

まあ、本来ならNGなんだろうけど、思わず不審に思って詳細解析Ver.2.01大先生に聞いてみる事にした。


『詳細解析Ver.2.01』

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名前:ミツヒデ・フォン・アケチ

年齢:42歳

誕生日:3月3日

父:コゴロー・フォン・アケチ

母:ミツコ

種族:人族

性別:雄

好意度:0%

忠誠度:0%

敵意:100%

婚歴:妻、妾、愛人、子あり、違法性奴隷多数あり

身長:170.2cm

体重:80.7kg


称号:いいとこ取りのハイエナ


職業:イメルダ王国大臣

レベル:18


【基本】

HP:187

MP:161

筋力:168

頭脳:398

器用:199

敏捷:45

幸運:99


【武術】

剣術:Lv1

短剣術:Lv1


【魔法】

火:Lv0

水:Lv0

無:Lv0


【スキル】

謀略 Lv3

話術 Lv4

詐術 Lv4

搾取 Lv3


【加護】


【状態】

精神:怒り・焦り

肉体:疲労(軽微)

健康:肥満


【経歴】

代々大臣を務めるアケチ家の嫡男として生を受け、嫡男として何不自由無く我が儘放題に育つ。

母ミツコは先代の勇者の末裔(リキヤの父)の妹である。その為、幼少の頃よりリキヤとは仲が良く、ズブズブの関係であった。

リキヤがあの様な人物に育ったのは、このミツヒデの影響が強く、ミツヒデ自身も大臣の息子という事で、遣りたい放題で多くの町人を泣かせた。

父の死後、大臣職を受け継ぎ、リキヤへの訴え等を揉み消したり持ちつ持たれつの関係を更に深めた。

最近では、少々邪魔になって来た現国王を退け、本来王位継承権の末端であったリキヤを王に推し、近隣諸国への侵略を計画していた。

しかし、アルデータ王国が滅亡した事で、若干風向きが変わり、旧アルデータ王国への領土拡大を王に何度も進言するも、悉く却下され王位強奪の計画を早めている最中であった。

国の財政から、福祉に当てるお金を毎年大量に着服しており、町民らかが強奪した資産の分を含め、軍資金も潤沢である。

しかし、今回のリキヤの死で、これまで15年掛けて計画した物が水泡に帰して、激怒している。 何とかケンジさんに難癖を付けて、フードモールや資産の強奪を現在画策して居る所。

特に何かの証拠や確信がある訳ではない。


【展望】

非常に計算高く、綿密に隠して居るので、大臣職に就き15年間着服した資産を屋敷の奥に隠して居る事を気付く者は少ない。

気付いた者は全て事故に見せかけ消している。 その担当はシンセン組が担っていた。

また、1/3に相当する貴族が、ミツヒデの甘言に乗り、その連判状(貴族のサイン入りの密約状)はミツヒデの屋敷の書斎の本棚の奥の隠し部屋の隠し金庫に隠されている。

隠し部屋へは、本棚の『君も今日から国政デビュー!』と言う題名の本と連動する様になっている。金庫は入って左側の壁にある暖炉の裏にある。

また地下の隠し金庫室へはこの隠し部屋から降りる直通階段からも行ける。

地下には、隠し金庫室と、隠しお楽しみ部屋があり、その横には地下牢があり、被害者が多く捕らえられているよ! 助けてあげてーーー!


あと、リキヤを始末してくれて、女神エスターシャ様がありがとーと言ってたけど、あんな不気味な物を私の前に置かれても困るぅ~って笑いながら言ってたよ?


さあ、ミツヒデの悪事を暴き、ハリマ王と仲良くなりましょう!

上手くすると、タエ王女かチエ王女ゲットのチャーーーンス! 大丈夫! EDなんて怖くないからね? ちゃんと心が癒えて、相手を無条件に信頼しても怖く無い事が判れば、元気100倍フルパワーだよ!!

また裏切られるのが怖くて安心出来ない事が原因だからね? 大丈夫だよー! 身体は全然正常だからねー!


まあ、余りお薦めはしないけど、ED治療薬も作れるけど、興味ある?

何時でもフルパワーになれる秘薬ですよ? ウフフ。 作ろうか? 作ってみようよ?


【気になるED治療薬の作り方】

 [>>続きはこちら>>]


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と出た。 オフゥッ!! ど、何処から突っ込んで良いのか迷っちまうじゃねぇーか!


なるほどね。 俺の資産目的なのか。 ふぅ~ん。

しかし、王位強奪は頂けないねぇ。 この王様……ハリマ王さん、割と腰の低い良い人っぽいからねぇ。 完全に大臣の良い様に転がされてるのかもな。

まあ、侵略は断固却下したみたいだから、そこはプラスポイントだな。


まあ、それにしてもだ、こいつも地下牢に被害者詰め込んでるのかよ。 本当に最悪だな。

サスケさんとシャドーズに連絡して、全員救出すべきだな。


しかし、マジか。ED治療薬作れるのかよ!

こんな状況にも拘わらず、思わずポチッと続きを見てしまったよ……。

――――――

――――

――

なるほどなぁ。こう言う感じの材料かぁ。 ちょっとキツいなぁ……。



おっと、それよりこっちか。


「何かとんでもない言い掛かりですが、その言い掛かりを付けて、他の商人や町人達の様に、私の資産やフードモール『も』強奪するおつもりで?

シンセン組と言う犯罪組織が消えたらしいので、上手く水面下で強奪出来なくなったから?

今日はその為に呼ばれたのでしょうか?」

と俺が切り返した。


「なっ!? え?」

と痛いところを急に突かれ、顔色が悪くなる大臣。


「ん? どう言う事だ大臣? 今日はそう言う事とは真逆の感謝の為に呼んだ筈なんだがのぉ。」


ハリマ王さんが急に絶句する大臣を怪しげに見ながら咎める。


「いや、しかし、陛下! こ、こいつは怪しすぎまするぞ!」


尚も形勢を逆転させようとグチグチ言葉を挟もうとする大臣の口を高圧的に黙らせ、


「うちの大臣が失礼な事を申してしまい、申し訳無い。決して今回はその様な意図は無い事を王であるワシが保証しよう。

大臣、今回の趣旨とは真逆の事をしようとしておるぞ。 お前は主人の邪魔をするのか? もう良い、お主は別室に引っ込んでおれ。」

とハリマ王さんが命令し、スゴスゴと部屋を去って行ったのであった。

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