第531話 姉と雪むすめ#1
アーニャから事情を聞いたスネグルシュカは、
「それならっ!
弟くんを
いや、”もと”はオオカミなんだけどね。。。
「うえじま、、?
って、誰??」
「
黒猫になって
ビサウリュークの愛人にして、月と星の
ワーニャがハリネズミになってしまったのも、
そんな大それた御方をとっちめていいのか(
スネグルシュカは張り切って、アーニャを連れてずんずん歩きだした。
暗闇の森から、鶏の脚の支える小屋を通って、
ところが今日の
「あたしは
手に持ったヒイラギの枝を不機嫌そうにクルクル回しながら、
窓の外は、今日はこのお邸も雪景色で、松の木の枝にはこんもりと白い帽子を被っている。
大広間の暖炉には火が入っていたし、ここ炊事場では、黒い鉄ストーブの中で、薪があかあかと燃えるのが、
載せられたヤカンがしゅうしゅうと白い湯気を立てていた。
たおやかな可憐さよりは、近寄りがたいような威圧感を作り出していた。
そんな空気にはお構いなしといった様子で、スネグルシュカはスネグルシュカのまま、
「じゃぁー、お姉さんはっ!
どうして
「ビサウリュークに頼まれて、手伝ったのよ。」
「ビサウリュークはどうして頼んだの?」
「・・・レヴコーに、復讐をするためよ。」
言葉少なに答えると、
今日も彼女の足元に侍る飴色の犬に差し出してやった。
「どうして星と月を隠すと、レヴコーに復讐することになるの??」
「・・・どうして、、レヴコーは、どうして?」
はじめ高慢な苛立ちを見せて答えていた
スネグルシュカは、
「♬ブゲンジャー、♫レヴコー、どんだけリッチマンっていってもさーー
♫スマイルー、♬レヴコー、お金じゃ買えないものもぉ、いっっぱいあるよねぇーー
#あるかなぁ?そうかなぁ?
愛しい人の心とかぁ♫ 眼差しほんの一瞥さえもぉー♬」
どうやら今日の
そりゃ、本人も混乱するわけだ。
一方で、継母のほうは、
「♬ツンデレ~~のデレぬきーーな
ココン・とうざい・イイ女ーー、はいつもムチャ振りーー♪
さぁ今日の
「・・・・・コムギを、、」
「ヒエとアワと混ざった、穀物袋いっぱいのコムギを選り分けてもらう。。」
「ダメダメぇ、そんな芋くさい仕事、
もーーっと無理ゲーで、かっこいい仕事じゃなきゃ!」
「・・・・・ケシの実を、、」
長考の末、消え入るような声で
「砂粒と混じった、穀物袋いっぱいのケシの実を、、」
「う~~ん、困ったにゃん😿
いっかい穀物袋から離れようか、ね??」
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