第303話 辞世の句

向かってくる化け物を前に、アマリリスは、自分の命もあと僅かなのだと悟った。

確かに危機的状況なのだが、それ以上にアマリリスは自分の負けを決めつけてしまっていた。



ああ、願わくば。。。



生まれ代わっても、

やっぱり美人の女子がいい。


キレイな女の子は、世界を少し明るくする、って言うし。

美人ならちやほやされてホれられて、こんな楽しい人生って絶対ナイ。


でももぅ、ウィスタリアとかカラカシスはマジ勘弁・・・

カメリアか、せめてラフレシアの子どもに生まれ代わりますように!


さよならサンスポット、さよならトワトワト、さよなら、、アマロック。

悪くない人生だったわ。。。



  さよなら!


ところが、化物はアマリリスをスルーし、ファーベルに向かっていった。

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