虎のいない町では猫が王

身軽で気まぐれで、誰からも愛され、誰のものにもならない。私はこの町1番のイイ女……だった。彼女は誰のことも愛し、誰のものでもある。同時に、皆が彼女のもの。彼女が現れて私の天下は終わり。強くて身勝手で、けれど私を守ってくれる。何もかも欲する獰猛さを隠しもしない彼女は、皆の牙を抜いてしまった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る