長い冬籠り

秋のうちに、太った鹿やら猪やらをたっぷり狩っておけたのは僥倖だった。今年の冬は長い。まだまだ燻製にした肉と籾殻に埋めた芋で食いつながなければならない。

と言っても、もう草花は芽吹き始めている。

ただ、外に出られない事情があるだけだ。新鮮な野ウサギの味も恋しいが、砂糖に漬けた実を茶菓子にして、もう暫く冬籠りを続けるとしよう。

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