自己分析

死にたいと言えない程度に臆病で、生きたいと言えない程度に怠惰。どうかせめて見捨ててくれと、何も書けないでいる書類に零す。そうは問屋が卸さぬとばかり震えた通信端末は、お気に入りの橙色の筈なのに、引き摺り込む奈落のようにぽっかり暗く見えた。


2020/02/21

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