第13話 委員会決め

委員会決め......。それは今後の高校生活に大きく影響する、大事なイベントであるっ!俺は今日のために厳しい鍛錬を積んだ。結構頑張った。......何したか忘れたけど。


とにかく、委員会決めは重要なんだ。これでほぼ完全に、友達が決まる。あとは部活とかでもつくれるけど、いまのところ俺は帰宅部に入るつもりだ。


だから、ここしかない。ここで友達をつくるしかない。


もう楓がいるから、ボッチになることはないけど、念の為あと1人ぐらいほしい。


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委員会決め終了......


何ということでしょう......。雪と楓と一緒に図書委員になりました......。

やべえ。新しい友達、つくれる気がしない。


たぶん2人とずっと喋ってしまいそうだ......けど、委員会でしか友達つくれないと思ってたけど、冷静に考えたら、普通に学校生活送ってれば、1人ぐらいつくれるんじゃないか?そう思うことにしよう。


「同じ委員会だね」

雪が、嬉しそうに笑った。

グハッ!危ない。悩殺で死ぬとこだった......。多分俺じゃなかったら死んでたね......。俺って凄い。


「うん、同じ委員会で良かったね」


「そういえば、部活って何はいるの?」

「ああ、俺は帰宅部に入ろうと思ってる」


「え?帰宅部?帰宅部って......なに?」

帰宅部を知らない......だと!?あ、ありえない。いや、ありえーるでしょ。

いかん、パニックで俺の中の何かが覚醒しつつある......かもしれない。首をかしげている雪って、可愛い。


「帰宅部って言うのは、部活とか何もしないで家に帰る部活だよ」

「なにそれ......ほんとに部活?」


やばい......俺もわからなくなってきた。帰宅部って......なんだ?そもそも、何もしないで家に帰る部活って、部活じゃなくね?部活ってなんだ?......このままじゃ俺はおかしくなる。考えるのをやめよう。


「いや、俺もわからない。帰宅部入るの、やめようかな。」

「入るとこないんだったら、文芸部入らない!?」

「え?この学校って、文芸部あるの?」

「うん。あるよ。入らない?」

「じゃあ、入るよ」

「ありがとう。一緒に頑張ろう」


なんか雪が、いつにも増して食い気味だったな......そんな雪も可愛い。なんが雪見てると、どこにいても癒やされるな。つーか俺、勢いで文芸部に入ることになったぜ!文芸部でやっていけるかな......。まあ、雪がいるからなんとかなるだろ。





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