第11話 初めての料理
やったぁぁぁぁぁー。休みだぁぁぁぁ!この一週間ほんときつかった。けっこういろいろきつかった。
うん。なにがあったかって?そんなこと聞くなよ。悲しくなる。
いや、だがもうそんなことはどうでもいい。
今日は休みだ。つまり、ゲーセンに行く日だ。よし、行こう。今すぐ行こう。まだ朝の5時半だけど行こう。.......ぐう~(お腹がなる音)。やっぱりご飯を食べたあとに行こう。そうしよう。
......そういや今日は雪起きてないな。
まあ疲れてるんだろ。
そうだ。今日は俺がご飯をつくろう。
つくったことないけどつくろう。いつもつくってもらってるしな。......よし、目玉焼きをつくろう。つくり方知らんけど。まあネットで検索すればいいか。
えーと、「まず、フライパンに油をひく。次に、油を行き渡らせてから生卵をフライパンに入れ、ふたをする」か。簡単じゃね?
とりあえずやってみよう。
できた......かな?初めてにしてはうまいんじゃね?かなり焦げてるけど。黒くないところがないぐらい焦げてるけど。食べてみよう。
「マズっ」
......これを雪に食べさせるのはだめだな。こんなのただの嫌がらせだよ。焦げの味しかしねえ。もう一回つくるか
できた!今度はまともなやつができたんじゃないか?形も整ってるし。食べてみよう。
「......ま、ずい」
やべえ。なんかまずい。柔らかすぎる。焼くのが足りなかったんだ。もう一度つくろう。今度は失敗しないはずだ。
できた!色はいい。形もまあまあ。問題は味だ。......まあ、食べれる......かな?
......食べられるには食べられる。まあまあ美味しい。けど雪にはもっと美味しいものを食べさせてあげたい。......つーかそもそも目玉焼きである必要なくないか?
朝でも食べられる胃に優しい料理はないものか......。考えてみよう
30分後
......何も思いつかない。果たしてそんな料理はあるのだろうか
更に30分後
アヘェ!アヘェヘェへぇ!。あはあはあはは!はははっは!
(考えすぎておかしくなった)
更に1時間後
で、できた!これがビーフストロガノフかぁ!(考えたすえ、もうなんでも良くなったので、今一番自分が食べたいものをつくった)
う、うまい!今まで食べたものの中で一番上手い。やった!ついにやったぞ!雪のための料理が完成したぞー!これで安心してゲーセンに行ける。
ゲーセンにレッツゴー!
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雪
「いけない、寝過ごしちゃった。あれ、なんだろうこれ。......ビーフストロガノフ?
晴斗がつくったのかな。食べてみようっと」
「......美味しい。晴斗って料理つくるの上手なんだなー。」
「美味しかったー。またつくってくれないかなー。」
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