第4話 2人きり!?

「.........晴..........君.......」


......誰だ?誰かが、俺を呼んでいる?どこかなつかしい、女の子。


「..........じゃあね、バイ......バイ」


..........これは..........記憶?




「..........斗....晴斗。起きて。」


「........んんっ」


意識が覚醒していく。目を開けると雪が居た。


「あ、やっと起きた!全然起きなかったんだよ!」


何故か顔が真っ赤な雪が、めっちゃ可愛い。ああ、天使だ。

そして何故に顔が真っ赤なん?まあ、可愛いからいいや。可愛いは正義だ!

異論は認めん。絶対にな!


「おはよう、雪」


「おはよう、ご飯できたよ。いこっ?」


「うん。行こう。.............ところで、なんで雪が俺の部屋に居るの?」


「.........だって、部屋の前で呼んでも、返事なかったんだもん。ダメ.....だった?」


「.......いや、いいよ。なんでいるのかなーって思っただけだから。」


泣きそうになりながら言うのは反則だ!.....でも可愛い。


俺たちはリビングに向かった。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


雪ママ「ああ、晴斗君。ささ、遠慮せず食べて。」


晴斗「ありがとうございます。それでは、いただきます。」


おお、美味しい!


雪「......どう?」


晴斗「美味しい」


雪「.....そう、良かった。」


ホッとした顔がより雪の可愛いさを引き出している!?可愛い


雪ママ「これね、雪が作ったのよ。」


晴斗「雪さんが作ったんですか?すごいですね。」


雪「......そうかな。」


晴斗「そうだよ。すごいよ。」


雪「...あ、ありがとう」


......こんなに幸せな暮らしができるなんて、昨日の俺は考えてなかっただろうな。昨日の俺に言いたい。今、俺は幸せだぞって。



「「「ごちそうさまでした」」」


雪ママ「あ、いい忘れてたけど、私、明日から仕事でお父さんと一緒にアメリカに行くからね。」


「「えっ」」


雪ママ「だから、明日からよろしく。」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「お母さんとお父さんが、いきなりアメリカに行くなんて、ビックリするね。」


「そうだな。.........あの、明日から2人きりになっちゃうけど、大丈夫?」


「ん?なにが?」


「ほら、その.......俺も一応男だから、その―――」


「その?」


「か、身体の心配とかしないのかなって」


「ん?なんで身体の心配するの?」


こ、こやつ........気付いていない......だと!?....てか可愛いな。


「その、俺が.......襲うかもしれないとか、心配しないの?」


「ッッッッ!......晴斗は、私のこと......襲いたい?」


顔が真っ赤や!可愛い!


「まあ、.....うん」


「ッッッッ。そ、そうなんだ。.......別に.........晴斗ならいいけど」


「ん?最後の方聞こえなかった。なんて?」


「な、なんでもない!も、もうこの話はいいでしょ。別の話しよ!」


「お、......おう」


雪からの圧がすごい。....でも可愛い。


「ところで、晴斗は好きな人とかいるの。」


「うーん、今はいないかな。」


「じゃあいたの?」


「うん。昔にね。名前は忘れちゃったけど。」


「ふーん。じゃあ、また明日ね。おやすみ。」


少し頬を膨らませながら雪はそう言った


「うん、おやすみ」


何故に好きな人を聞いたのだろう。そして、明日からどうしよう。


まあ、明日のことは明日の自分に任せて、今日は寝よう


おやすみー





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