三章 幻惑の森

第31話 11歳 南砦での揉め事

 馬車に乗って、道を走っていると前方より

いやな感じがした。

 『サリア、油断するな何か有るかもしれない

シルナ、マリルも油断するなよ!』

 『『『はい、分かりました。』』』

 『魔法 探索魔法…イメージ探知半径10キロイメージ…詠唱…………発動。』

 やっぱり、あの砦は魔物に襲われているな

 『サリア、ここで馬車を3人で守れ危険を感じたら遠慮なくこの指輪を使って箱庭へ逃げろよ!』

 コルトは指輪をサリアに渡した。

 『はい、分かりました。』

 『ライオ、レイア馬車をとめてくれ、それと何か気がついたら僕に知らせてくれるか?

 〈〈ハイ、ワカリマシタ。〉〉

 コルトは馬車から降りた。

 『サリア、絶対に危なかったら命令どおり

やれよ!、命が1番大事だと思え。』

 『コルト様、分かりました!』

 コルトは、前に出て手を広げて魔法を唱えた。

 『魔法 イメージ…フライト…イメージ…

詠唱…………発動!』

 コルトは上空に上がって行った。

 『ナビ、久しぶり忘れててごめんなさい。』

 『コルト様、やっぱり忘れたんですか?、

まあーいいですけど、どうしたんですか。』

 『今から、砦の様子を見て攻めるか、パス

するか決めるから助言をお願い。』

 『コルト様、分かりました。ですが助言する前から始めないで下さいね。』

 『分かったよ、ナビ!』

 空の上を、歩く様なに飛んでいる。目で確認出来る位置でながめていた。

 『ナビ、どうしようかね?』

 『コルト様、助ければいいじゃないですか

、しかしそのあとは、やっかいごとが増えますね!』

 コルトは、仕方がない顔で魔法を唱えた。

 『魔法 暗黒魔法…イメージ…ダークバインド…イメージ…………詠唱…………発動!

』 

 魔法は全体に掛けた魔物が止まった。

 コルトは階段を降りる様に降りって行った

。あたり一帯を見て、話しかける。


 『こちらのおもな方は誰か教えてください

?』

 『私がそうだが、何かようか?』

 『今現在、魔法で魔物を縛り付けているんだけど、どうする?』

 『助けてくれるんじゃないのか?』

 『いくら出せる。それにより考える、ここ

には、騎士団員がいるだろうそいつらで方がつかないのか?』

 『ただで助けてくれるんじゃないのか!』

 『この国の偉いさんに裏切られたから、あんたも貴族だろう。ここで死ぬのがいいか、それとも生きていたいかの違いかだよ!、それでどうする。』

 『いくらだ、お金次第だ。』

 『ここには、貴族は何人、商人は何人、平民は何人いるかで金額は変わるからね?嘘をつくと分かるよ!』

 『ここには、貴族の子息が100人、商人が

20人、平民が300人いる、これでいいか。』

 『足りないね???、何処かの屋敷内に

人がいるだろう!、嘘はいけない。』

 『あれは、私たちは関係ない。商人に聴いてくれ!』

 『じゃあ、その商人は何処にいる!、誰か

分かる人に案内させてくれる。』

 『ライオ、ここまで来ていいからみんなを

案内してくれるかい。』

 〈ハイ、ワカリマシタ。〉

 〈サリアサン、マスターガコチラヘキテカマワナイト。〉

  馬車に乗って、走り出し砦に着いた。

 『コルト様、着きました。私たちに命令を

お願いします。』

 『サリア、この人だけ縛りをとくから、商人

を連れてきてくれる!』

 商人を探しに、サリアと出掛けた。

 『あいつがそうだ!』

 『コルト様のところへ連れて行きます。』

 サリアが商人を連れてきた。

 『コルト様、商人を連れて来ました!』

 『サリア、ありがとう。』

 『あなたに、聞きたいことがある。屋敷の

地下にいるのは、なにがいるの?』

 『どうして言わなければならない。』

 『あ、そうなの。貴族さん話は決裂しました。僕たちは、失礼します。みなさんで戦って

見たらいい。僕は別にここを通るだけでいいし、貴方達に興味はない。サリア、シルナ、

マリル馬車に乗れ、この砦を離れる!』

 コルトたちは、馬車に乗り掛けた時隊長が

 『待ってくれ、こちらで対応するから一時だけ時間をくれ。』

 『わかった、地下にいるのは奴隷だそうです。』

 コルトは、もしかして奴隷狩りなのか?

 『じゃあ、金額言うけど、白金貨2000枚を

用意してもらう。』

 『そんな大金は無理だ!、用意できない。

 『貴族さんは、白金貨100枚でいい、そこの

商人が残りの白金貨1900枚用意してもらう。

 『どうして、私だけがそんなに払うんだ!

 『僕が聞いた時、言わなかったから!』

 『そんな大金はない!』

 『あるじゃないか、金庫でたらないなら、

お前たち家族全員が奴隷になればいい!』

 『そんなことできるか!』 

 『そうか、サリア、シルナ、マリルは、その

商人を連れて、魔物の前にいかせろ!』

 その商人は、魔物の前に置かれた。

 『さあ、戦え!、今魔物の縛りをとくから

頑張れ!、どのくらい持つかなぁ?』

 コルトはニヤリと笑った。

 『言うことをきくから、許してください。

 『じゃあ、金庫には、どのくらいある?』

 『金庫には、白金貨500枚ぐらいだ。』

 『他は何で払う。』

 『ない。』

 『じゃあ、お前の家族は奴隷だなぁ。』

 『わかった、地下にいる奴隷でお願いした

い。』

 『何の奴隷だ、人間なら安いぞ。』

 『1人白金貨300枚が5人の女性がいる。』

 『わかった。それで商談を始めよう。』

 『え、契約魔法使えるのか?』

 『あー、使えるがもっとすごい!、これからここにいる全員に掛けるこれは、誰かにひとことでも言うとあーなる見とけ!』

 縛り付けた魔物に契約魔法を唱えた。

 『魔法 契約魔法…イメージ…襲うと死…

イメージ…………詠唱…………発動!』

 魔物がコルトを襲うと死んだ。

 『わかったね、ここであったことすべてを思い出すだけであーなるこれはルールだ!』

 『魔法 契約魔法…イメージ…ここであったこと全部…契約者砦の住人全員イメージ…

…………詠唱…………発動!』

 これで契約はなった。

 『サリア、シルナ、マリルは魔物の駆除して

くれる、魔石は忘れるなよ。ちゃんとやれば

強くなれるから、それと死骸はポーチに入れること!』

 『『『はい、分かりました!』』』


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 商人は、お金と奴隷5人連れてきた。

『白金貨500枚と奴隷5人だ連れてきた。これでいいですか。』

 『サリア、奴隷5人連れて馬車に入ってくれる。』

 『はい、分かりました。』

 『貴族の方は、どうした。早くしろ!、魔物は全部片付けた。』

 『白金貨100枚です。』

 コルトは、白金貨600枚をポーチに入れた。

『じゃあ隊長さん、僕は失礼します。もうこれで二度と会わないと思うけど、貴方たちがこれから起きる試練が上手く行くといいね!』

 コルトはニヤリと笑いながら、手を振って馬車に乗った。馬車は砦の門を出て行った。

 馬車の中では奴隷5人の素性について聞いた。

 『僕は、新しく君たちのマスターになった。自己紹介をしろ!』

 『私たちは、幻惑の森に住んでいたエルフです。奴隷狩りで捕まりました。私が1番上で

ラトゥル、ミリア、ムア、メリーヌ、ルゥリィ

です。』

 『サリア、この5人はお前と同じ種族だ。預けるから立派な従者にしろ、あとこいつら臭いから、風呂に入って洗わせて、衣類もあるはずだ。』

 『はい、分かりました。それとシルナから

聞いたのですが、シャンプーなるものがあるとか、使っていいですか?』

 『あー、それはこの馬車の風呂についていると思うがないか?』

 『はい、探します!』

 女性たち全員が風呂場に向かっていた。

 『ライオ、お前たちは人化はできないのか?』

 〈ハイ、デキマセン。〉

 『今度、機会があればドラゴンのクリナに

教えてもらえ!』

 〈ハイ、ワカリマシタ。〉

 『あ、また忘れたごめんね!、ナビ』

 『コルト様、何もなかったから、いいですよ!』




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