第2話 真白な部屋

「起きなさい。」

「いたいなー、ここはどこですか? 病院で

すか。」

「いいえ、違います。あなたは、車にぶつかって死にました。」

「えーウソですよね? どこも身体は痛くないし、ピンピンしてますよ。それに本もここにあります。」

「いいえ、あなたは亡くなったのです。それに

その本は地球の物では有りません。うっかり

そちらの世界へ忘れた物です。」

なんかこの人、変なこと言っているな、頭がおかしな人なのかなぁ?

「聞こえてますよ、変でも頭がおかしくないです。あなたは、亡くなっています。私は、

神です。これからあなたをどうするか、決めなくてはなりません。あなたは、なにか希望は有りますか。」

やっぱり死んだんですか、そうですねえ

「あの〜 その知識の書を読ませて頂きませんかね、まだ他にもたくさんあるだったら読みたいです。」

「この本はここに有りますが、他の本はここにはないのですが、どうしますか。」

「他の本は、何処へ行ったら読めますか?」

「別の世界へ、行けばいいですが あなたは死んでいますから、行けません。」

「どうすればいいのか?」

「転生ですかね。」


「転生か、いまいちどこかの小説じゃあるまいしそんな世界があるんですか。」

「ありますよ、それも剣と魔法の世界だと思います。」

「そんな、空想の世界観が存在しているんですか。」

「はい、存在していますね。」


「もう、そろそろ質問は終わりにして何が欲しいか考えて回答して下さい。」

「あのですね、向こうの世界に転生してから考えるのは駄目ですか?」

「まあいいですが、あとあと大変かも知れませんよ。だからこちらでも何か付けときます。

「ありがとうございます、自分に考えがあってゆっくり探します。」


「あと転生先だけど、どこでもいいかなぁ。」

「はい、どこでもいいですから健康的な身体でお願いします。」

「じゃあ、それでいくわ、あ、言い忘れていたけど本は持っていけないから向こうで、また探してね。」

「えーそんなあ、だったら絶対にどこかで、

その本に会えるようにしてくれませんか。

お願いします。」

「じぁあ、まあ考えとくわ。そろそろ時間だし転生しようかしら、転生!」












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