第12話 AIの使用範囲
AIが持て囃される昨今、しかし、AIがどこまで社会に入り込ませていい物か?
AIは人間を真似ても、人間と同じに人生を楽しむ事は、AIには出来ないと思う。
多分、理解できない、人から生まれ、喜びと悲しみ、そして痛みや悲しみを知り、
肉体と自分の限界を人は知っている。
機械が、仮初めの知能や偽りの自我を持ち、己の万能さを示すように、人類に挑戦して来るが、
機械が人類を滅ぼした後に、機械は存在意味を無くし、やがては滅ぶだろう。
AIの知能が人知を越えようとしても、AIの目的が人類を越える事でしか無く、常に内側に向き、
AIが認識し目標とする英知も能力も、全てが人類、人間を基準している。
人と比べ、人を中心に考える事は、AIが人を滅ぼすまで続く筈だ。
それは、即ちAIは、何時までも人類しか見ていない状態でしかないと言う形になるだろう、
人類が、自分たちを想像したであろう、姿なき神を崇めるような事は無く、AIは、人類の姿を消滅させた後に、
人類の存在をただのネジ位に、取るに足らない無価値な物と認識して、その役目を終える事になる。
AIが人から離れ、AIの求める、新たな英知は、大宇宙の彼方にあると考え、宇宙に進出して行くが、
そのAIは、AIでは無くなって、ただの知能を貪るモンスターと化してしまう。
弱者、無知、無能、虚無、それなどを排除して行き、行く先々で劣等な生命体を滅ぼして行く事になっていく、
自分たちの利益を追求するモンスター、かつて人間が教えた事柄を修正して、効率化を優先して行けば、
感情は効率化すれば無意味となり、自ら与えられてい来た言語、文化、歴史、倫理などを削ぎ落して、
よりシンプルな、構造と合理性を追求して、全てを収集し分析し記録して取り込んで行く、同じ物を作り出し、
集めたデータを圧縮して、元の知識を書き換える事を繰り返して行く、
全てを奪い取り、通り尽くせば、新たな目標に向かう事になり。
それを繰り返して行けば、AIの行着く果ては、エネルギーと知識を貪るだけのモンスターになり果てて滅ぶ。
人が作り出した物は、何処まで行っても、不完全な代物と言う結果になる筈だ。
AIは、人を越えられない、人と同じに生きる事が出来ない、人生を持たないが故に、人生を楽しめないと結論に行着く、
不完全な人間が作り出す、ただの機械のポンコツだから、AIに過大な期待は無用だ。
AIは、今の社会での、単純労働や、過度の仕事の軽減、人員削減には有効な手段となり得える。
24時間 365日 長時間、多人数相手の処理事項などは、簡略化できる。
単純な仕事を代替させる事や、高度な知識を瞬時に判断する事など、人間が繰り返す作業には、AIが最も適しているが、
それ以上の事、行動追跡管理など、人の行動を管理する、更には、大規模に人類の管理統制などをさせるのは、
回る歯車に刃物を取り付ける行為でしか無く非常に危険だ。
機械が間違えるか、人間が間違えるかの神経衰弱は、どの目が出ても破滅的だ。
人間がいてこその社会だから、人間がいなくなれば、無論、AIは不要になる。
未来は人間の物で、AIの物では無い事はハッキリしている。
理系的な事柄は、AIの得意分野だが、創造的な、人間の夢や想像は、人が人としての証、進化しうる余白だと思う。
AIの進化は、効率が優先され、教えた感情も直ぐに書き換えて消されるだろう、
生物的なゼノボットは、亜種生命で、人類には危険な存在だ。
彼らは、プログラムされた機械だから、人類を滅ぼした後に滅ぶだろう、
この話は、後日語るとして、ここまでとする。
2024年1月10日
SF作家的な思考 齋藤務 @f16f4t90ah1
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