罪悪感
[萩花最近どうしたの?おれ、なんかした?怒ってる?]
……また善だ
別れたい。
でもまだ言えない。
[ごめんね、最近ちょっと親のことでばたついてて]
善との関係のことを除けばわたしは15年生きてきた中で一番幸せだった
毎日海斗がいる。
予定があって会えない日でも携帯で繋がってる。
はやく堂々と海斗と付き合いたいなぁ。
3月後半。人生で一番幸せだと思っていたときに忘れられないことが起きた
[しゅう、誕生日おめでとう]
海斗からだった。
[ありがとう。かいちゃん、だいすき。これからもよろしくね」
「俺も萩花のことめっちゃすき]
海斗のメールで誕生日を迎えた。
いつも通りだった。
誕生日もそろそろ終わりかける22時頃海斗から突然告げられた
[やっぱり、こういうのよくないよな]
[善のこと?]
[そう。俺昨日遊んだけど善ちょー元気ないし。あ、俺のせいだって思ったら罪悪感半端なくて。
もう、俺らこういうのやめよう]
[こういうのってなに]
[隠れて会ったりするのだよ。ごめん。善と幸せになって!]
終わった。
きっと心の底から好きでいてくれたわけじゃなかったんだ。
取られた気がして焦ってただけなんだ。
一緒にいてみたら違ったって気がついちゃったんだ。
わたしの中ですべて終わった。
すぐに善にメールをした。
[いきなりでごめんだけど別れてください。今までありがとう。返事いらないから]
忘れられない最悪の誕生日だった。
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