考える前に言葉が先に
「わたしもずっと好きだったんだよ」
泣きじゃくって頭の中がぐちゃぐちゃのわたしに善のことを考えてる余裕はなかった
気がつくとわたしは海斗にそう言っていた
「まじで言ってる?」
「気がついてなかったの?」
「全然。男として見られたことないって思ってた」
……鈍感だと思った。
同級生はほとんどみんな知ってたよ……
中1のとき善に振られた理由も海斗なのに。
でもそれはわたしも同じだった
「萩花こそ気づかなかったの?俺から言ったことはないけど友達は知ってるよ。善も気がついてる」
そうだったんだ。
全然気づかなかった。
「こっち、きて」
海斗に手を引っ張られそのままわたしたちは抱き合った。
……海斗、わたしより身長大きくなってる。
毎日のように居たから分からなかった。
わたしよりずっと小さかったのに。
いつの間にかわたしより大きくなってたんだね。
そしてわたしたちはキスをした
「初めて?」
「……うん」
初めては大好きな人がいい。
ずっとそう思っていた。
わたしの初めてのキスは大好きな海斗だった
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます