求めていた言葉
「なにそれ……なんで今言うの?」
泣いてしまった。
どう言葉を返していいのかもわからなかった
「今から少し時間ある?話そう」
「うん……。でも善たちとのご飯食べは?もう集まる時間になっちゃうよ」
「行けなくなったって言う」
そういうと海斗は友達に電話をしてご飯食べを断った。
そしてわたしたちは2人で遊んだときによく行っていた公園に行った
「正直、しゅうと善が続くと思わなくて……」
「うん」
「しゅうが"やっぱ海斗いないと無理〜!"って戻ってくる気がしてて……」
「うん」
「なのに全然来ないしむしろどんどん離れていくのが眼に見えるようにわかって」
「うん」
「それで、俺、あれ?善に萩花取られた?ってなっちゃって……」
「うん」
海斗は泣いていた
「俺すきだったのに、って。でも言えなくて、俺。振られたとしても言っとけばよかったって……今まで言うチャンス何十回もあったのになんで言わなかったんだろうって」
わたしも顔がぐちゃぐちゃになるくらい泣いていた
「ごめん、今更。萩花のことずっと好きだったんだよ、俺。」
神様は意地悪なのかなぁって思った。
わたしが欲しかった言葉。
海斗に言って欲しかった言葉。
どうして……今なんだろう
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