それから
わたしと海斗はどんどん仲良くなった。
友達の話し、部活の話し、兄弟の話し、洋服の話し。
色んな話しをメールでもしたしみんなでも遊びながら話した。
わたしら完全に海斗に恋をしていた。
でも海斗はわたしに恋をしていなかった。
おれら親友だもんな〜!って言ったり、兄弟みたい!って周りに言われたり。
わたしも"好き"と言ったらこの関係が終わってしまいそうで口には出せなかった。
友達でいよう、親友でいよう。
そう思った。
中学の時わたしは先輩からよく告白をされた。
そういう話も海斗にはしていた。
海斗はいつも決まって言う。
"付き合っちゃえば?"
違うのに。俺にしなよって言ってほしいのに。
わたしは何回か色んな先輩と付き合ったり別れたりを繰り返した。
好きになれるかな、そう思って付き合っても結局好きにはなれなくてすぐ別れていた。
海斗もそうだった。ありさとよりを戻したり他の女の子と付き合ったり。
よく束縛をされていた海斗は付き合ってすぐはわたしとメールをするのをやめた。
でも、1、2週間でメールが来る。
[やっぱむり〜]
[また?笑]
[女友達ともメールしちゃダメって意味わからんくない?]
[めんどくさ〜]
[友達だもんいいじゃんって言っても女じゃんって言われてロンパ]
海斗も全然続かなかった。
当時の色んな彼女にわたしはいっぱい怒られたし悪口も言われたしハブられたりもした。
でも全然気にならなかった。
海斗の彼女になるのが悪いんじゃん。
わたしが一番海斗のことが好きだから。
そう思っていた。
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