突然鬼滅の刃の映画を見た感想(腐女子だけど腐要素なしです)

えー、最初に言っておきますが、ネタバレありまくりなんで、これから観るぞ!と思ってる方は見終わってから読んで頂くようお願いします。





いや、私腐女子ではあるんですけど、二次元腐女子ではないので

(簡単に説明しますと、二次元腐女子は、既存の漫画の登場人物の男同士の繋がりに萌えを感じる方々のことです。確かそうだったはず)

鬼滅の刃は腐女子の間でも相当人気と、娘が腐女子だという友人に聞いてはいたものの、どの方々がCPになってるかも全然知らないし

そこ気にする時点で自分腐女子だよなと思いつつ


私はアニメ2話まで見て、鬼が人食べる音や場面が無理で観るのやめてしまっていたんですが

夫と娘が鬼滅の刃に激はまりしまして

先日、親子3人で劇場版 鬼滅の刃 無限列車編を観に行ってきたんですよ。


冒頭で述べました通り、私の鬼滅の刃知識は

子どもにも大人にも腐女子にも大人気。

炭治郎とねづこは鬼に家族を殺されていて、ねづこは鬼になったけど人は襲わない。

そんな二人が色々な仲間と出会い、修行して鬼を倒していくらしい


とゆうことくらいで、こんな状態で映画観て楽しめるのかしら?

アニメ全話履修しといたほうがよかったかしら?と心配しながら観に行ったのですが

もう全く無問題!アニメ、漫画共に観てないのに、とってもとっても楽しめました!


今回の映画のあらすじをごく簡単に言いますと、機関車に乗り込んだ人間達をまるごと食べようとしている鬼を

炭治郎とその仲間である、ねづこ、善逸、伊之助、煉獄さんが倒すという話でして

(ちなみに煉獄さんというのは、鬼を倒す組織鬼殺隊の柱と言われる最強の戦士達の一人で、炭治郎の上司みたいなものです)


まずどこが良かったって、鬼との戦闘シーンが文句なしにかっこいい!

音楽といい台詞といい映像といい、これは誰しもテンションあがるよなと思いましたね。

私2話の途中で見るのやめちゃったんで全然技とか知らなかったんですけど

娘と旦那が、雷の呼吸!水の呼吸!一の方!とか言いながら剣で切る真似したくなる気持ち、映画観て本当によくわかりました。


そしてキャラがみんな陽って感じでいい。

いや、陰なキャラもいるんでしょうけど、今回の映画に出てきた人達は、暗い過去や悲しみを背負ってはいても基本的に皆心が強い!

(善逸と伊之助の過去はいまいちわからないらけど、二人とも笑える面白いキャラでした)

ともすれば残酷すぎるシーンも、それゆえに暗くなりすぎず、救われてる感じがしました。


そしてね私、最後まで見ていて一番ビックリしたことがありまして

実は私と娘、娘の友達に壮大なネタバレくらってしまっていて(幼稚園児なんでね💦)

煉獄さんが死ぬということは観る前から知ってしまっていたんですよ。


だから映画始まった時から、この人こんな明るくて食いしん坊で面白いのに死んじゃうのか、とか思いながら見てたんですが


まあとにかく激しい心理戦と激闘の末、煉獄さんと炭治郎達は力を合わせて鬼を倒したんですね。

炭治郎は怪我をして動けなくなってしまったけど、乗っていた乗客は全員無事で、煉獄さんが動けない炭治郎に止血の呼吸教えたりしてて。

で、私ネタバレ知らなかったら、あー良かった!めでたしめでたしだ!と、ここで終わった気になってたと思うんですよ。

何しろ最近子どもの付き合いといえばディズニー映画しか見てなかったですから、ハッピーエンドにすっかり慣らされていたんでね。


でも今回ネタバレくらってるから

あれ?今の時点で煉獄さん死んでないしピンピンしてるって事はこの後やばい奴がくるってことだよね?とビクビクしてたら案の定、滅多に現れることのないめちゃくちゃ強い鬼が出てきちゃって


あーやだやだ、なんでこの鬼突然来たの?と思ってたら

その鬼は煉獄さんの人間離れした強さに惹かれて

人間のままじゃその強さもやがで衰え死んでいくだけでもったいない

鬼になればもっと強くなり永遠に生きられるし、傷ついても身体はすぐに再生する

脆く弱い人間なんてやめて鬼になれみたいなことを言って、煉獄さんを仲間にしに来たんですけど

いらぬお節介だし、もちろん煉獄さんは鬼になどならないと断ります。

そしたらその鬼、だったら殺すとか言いだして


そこで煉獄さんと鬼の激しい戦いが始まったんですが、煉獄さんと鬼の実力はほぼ同等なんですね。

だけど確かに鬼の言う通り、鬼は切っても切っても首さえ完全に切りおとされなければすぐに身体が再生するのに

煉獄さんはやっぱり人間だから、どんなに強くても、鬼から攻撃を受けたらすぐには絶対に治らないんですよ。


戦いを続けていくうちにその差が歴然と出てきてしまって、血を流し、片目が潰れた煉獄さんはついに鬼の手が身体を貫通する致命傷を負います。

それでも煉獄さんは力を振り絞って、鬼の首に刀を食い込ませそのまま切り落とそうとするんです。


すると太陽が登ってきて(鬼は太陽が苦手です)

鬼はひとまず逃げようとするんですが、煉獄さんは決して鬼を離さない。

あまりの2人の強さに助太刀できなかった伊之助も、大怪我を負って動けなかった炭治郎も力を振り絞り、今こそ自分達が行くときだと、鬼の首を切りにいきます。


それでね、私ネタバレ知ってたんで、てっきり

よし、ここで煉獄さんは死んでしまうけど3人で力を合わせてこのメッチャ強い鬼は倒せるんだとばかり思ってたら

なんと逃げられちゃったんですよ!

煉獄さんが命を賭して戦ったのに。

炭治郎と猪之助も一緒に斬りかかったのに


私、え?嘘でしょ?と思ってしまって

命を賭して戦って逃げられるって、見ようによっては完全なる敗北じゃないですか。

あんなにも強かった煉獄さんはボロボロになって、もう確実に生きられない怪我を負ったのに

こんな理不尽な展開漫画であり?って私は正直思ってしまって


だけどそこで炭治郎の、卑怯者!逃げるな!という鬼に対する魂の叫びが、グアっと響くんですよね。

鬼なんて卑怯なの当たり前なのに、炭治郎は言わずにいられなかった。


全てのセリフを覚えてないし、いつものごとくうろ覚えなんですけど

おまえより、煉獄さんの方がずっと強い!

おまえが勝ったんじゃない!

みたいなことを、炭治郎は言ってて

その場面見た時私は、この鬼滅の刃って、単純なようで深いなと思ったんです。


煉獄さんは最終的に鬼を倒すことはできなかったし、もう確実に命は助からないんだけど

私は炭治郎の言葉で、煉獄さんは負けたわけじゃないと思えたんですよ。

乗客を守り、鬼殺隊の若い隊士達を死なせず、どんなに斬られ傷つき、自分が死ぬとわかっていても、鬼になれという誘いに全く靡くことはなく、自分の生きる道を全うした。


煉獄さんは、泣く炭治郎達に未来を託して亡くなるんですが、死んでいく悲壮感が全くなくて

死ぬ直前に、自分の母親の幻を観るんですけど

自分の道を貫いて死ねる煉獄さんが、むしろ幸せそうにすら見えたんですよね。


いや、そりゃね、漫画の登場人物だからこんな強くいられるんだよ!

人間みんなこんな強くなれるわけじゃない!てのは、あるんですよ、あるんですけど

なんか単純に、もの凄く感動しました。


鬼滅の刃って、首やら腕やら切られてるし、血も飛び散るし、残酷だったりして子どもにはよくないという意見もあるし、私も最初そうゆうシーンがちょっと苦手で見るのやめちゃってたんですが

今回この映画に関しては、子どもにもいいんじゃないかと私は思いましたね


みんなが炭治郎や煉獄さんになれるわけではないけど、やっぱり子どもには、人間としての正義感てのは、持たせたいじゃないですか。


炭治郎も煉獄さんも、人間を助ける!

鬼になど絶対に靡かない!という強い信念があって

これは悪を倒す!何があろうと悪に染まることはない!という、単純だけど、大事な教えだと思うし

煉獄さんや炭治郎みたいな考え方はカッコいい!この人達みたいな人間になりたいという理想は、子どもたちに持っていてほしいなと思うんですよ。


もちろん、なれなきゃダメ!なれなきゃ弱いってことじゃないですよ。

観てて思ったんですが、鬼滅の刃は人間の弱さや負の感情を決して否定してるわけではないんですよね


最初の鬼との闘いの中で炭治郎は大怪我をしたと書きましたが、この傷は鬼ではなく人につけられたもので

実は何人かの人間達は鬼側についてたんですが、彼らは完全に操られたわけではなく、人間の持つ弱さゆえに自らの意思で鬼の手先になってしまっていたんですよ。

伊之助は、炭治郎を傷つけた人間が許せず、助けなくていい!と怒るんですが

炭治郎は、自分が助かるために炭治郎を傷つけた人間すら助けようとするんですよ。

人間の弱さや狡さも許すし助けるんです。


炭治郎が許せない!と凄まじい怒りを燃やすのは、あくまでも、そうゆう人間の弱さに付け込み精神的にコントロールしようとする鬼。

人の恐怖に歪んだ顔、弱者を見下しいたぶるのが楽しくて仕方ない鬼なんです。


煉獄さんも、人間は儚いから美しい、肉体が強いことが強いということではないと、人間の弱さを馬鹿にする鬼に対して言ってて

炭治郎といい、煉獄さんといい、全ての人間全肯定なんですよね。


それに今回凄い面白いなと思ったのは、煉獄さん、鬼の考えに対してまで、嫌いだとはしながらも

おまえの考えは間違っている!じゃなくて

おまえと俺とでは価値基準が違う!と言うところも、ほー!と感心してしまって

こうすべき!と押し付けるのではなく、俺はこう生きる!ってのを、ただ真っ直ぐに体現している煉獄さんてカッコいいよなとつくづく思ったんですよね。


アニメを見てないからキャラあんまり知らないってのもあったかもしれないんですが、娘や周りは号泣してたんですけど

私は悲しみよりも、煉獄さんのブレない真っ直ぐさに、爽快感を感じて

なんともいい映画を観たなという幸福な気持ちで、映画を観終えることができました。


そんなわけで、うまくまとまりませんでしたが、とにかくこの無限列車は凄く面白かったし

なんで鬼滅の刃人気あるかがよくわかる映画で

早速アニメ全話観るぞ!と決心したしだいです。


いや、この腐女子道を毎回読んでくださってる方には、全然腐女子道じゃないしネタバレしすぎだし、ここに書くことじゃないのかな?とも思ったんですが

ついついこの感動を書き残したくて書いてしまいました。


私は三次元、2.5次元、オリジナルBL好きの腐女子なんで

正直、鬼滅の刃の映画観やキャラクター達を見ても、腐女子センサーは全く反応しないんですが💦

全然、そうゆうの関係なしにも楽しめる映画なので、まだ観てないようだったらお勧めです!


そんなわけで、ではでは!






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