腐女子とバナナフィッシュ1(炎の蜃気楼等他作品紹介少々あり)


このバナナフィッシュに関しましては、あまりにも長編な名作漫画すぎて、粗筋書くの大変なので

もうここで私の私文を読んでくださってる優しい方は、内容知ってる程で語っていきます。


バナナフィッシュといえば、アッシュと英二の関係はBLなのか?違うのか?という話題が常に上がっており、2018年アニメ化もされたことから、今またその議論が再燃しましたが

結論から言いますと、あくまでも私は、BLではないと思っています。


男同士の深すぎる友愛を描いてるので、大きな意味ではBoysloveなのかもしれませんが

前回言った通り、私にとってBLは性的描写激しめだが愛のあるエロ本なんで

この物語に出てくるアッシュと英二に関しては、性的な関係は一切ないし、エロ本とは到底思えなかったので私にとってはBLじゃないんですよ。

(誤解のないように言っておきますが、私の中で、エロ本BLは他ジャンル作品より下という認識は本気でありません)


さて、バナナフィッシュに出会ったきっかけを話す前に、当時の私の状況を話しますと

中学時代、一緒に絶愛回し読みした友人達も、女子高生ともなると、いつまでもオタクはやばいよな雰囲気になっていきます。

私はオタク女なのですが、中学の時の友人は、彼氏がいたり常に恋愛していたりリア充な女の子が多く

そういえばアンドウちゃんまだああゆうの読んでるの?と聞かれた時、つい、いやあ、さすがにもう読んでないよとカッコつけて言ってしまったり


高校で仲良くなった友人達は、宝塚やアーティストオタクだったり、特に男に興味なかったり、突然留学したりとマイペースな子達が多かったので、そこでは私もつい安心して自分が男同士好きの漫画オタクであることを、特に恥ずかしげもなく晒していたのですが

友人の友達が、私よりさらに深いBL好きだったらしく、電車でも平気で男同士の話したりするから恥ずかしいんだよねと言ってきて


小心者の私は、やばい、これ以上男同士好きを晒しすぎると良くないのかもしれないと

徐々に自分の趣向を隠すようになっていきます。


なんでしょう。

中学、高校1年くらいまでは一緒に男同士漫画を楽しんでくれていた友人達も、年齢を重ねるにつれて

いつまでも男同士の漫画なんか読んで興奮してないで現実の男見なよ、将来について考えなよ、みたいな。

漫画オタクやBLは大人になるにつれ卒業していくものだよね?みたいな空気を、私自身が勝手に感じてしまいまして、無邪気に友人に、自分の趣味を晒せなくなっちゃったんですよね。


しかし、表では男同士オタク卒業したふりをしながらも、そう簡単に私がその沼から抜けだせるはずもなく

高校時代の私は、興味関心が漫画から、男同士の愛を描いた小説に傾いていきまして、まず手始めに読んだのが、あの有名な三島由紀夫先生の「仮面の告白」と「禁色」だったんです。

これは確かに名作で、とても興味深く面白かったんですが、私ここで気がついたんですよね。

あ、私が求めてる男同士って、同性愛者ではないんだと


周りからの偏見や苦悩は確かに大きいものの、はっきり言って、同性愛者が同性を好きになりその相手に性欲を抱くというのは、男女の恋愛と全く変わらずいたって普通の事柄じゃないですか。


だけど私が求めてるのは、そうじゃないんですよ。

小説でも、やっぱり私は絶愛みたいに、男同士だけど、その人じゃなきゃダメ!みたいな奴を読みたいんだ!とゆうことを、強くはっきりと自覚したわけです。


不思議なことに、人間の脳って強く求めてると自然とそうゆうのを見つけだしてしまうらしく

特に前情報もなく、なんか面白いのないかなと、ライトノベルのコバルト文庫コーナーを見てる時

これまた絶愛の時と同じく、何気なく手にして読み始めたのが、当時の腐女子なら誰しも知ってる桑原水菜先生の「炎の蜃気楼」でした。


これ前半は普通にサイキックアクションで、現代に転生した上杉景虎、直江信綱、他、上杉謙信の家臣達が、現代でも悪さしようとする天下を取れなかった戦国武将の怨霊達を倒していく話でして

当時戦国武将にちょっと興味持ってた私は、本当に結構面白そうと思って買っただけだったんですよ。

ところが中盤から唐突に、景虎と信綱の男同士の愛憎絡み合う濃密な関係が描かれ始めてですね

待って待って、また私神作品見つけちゃったんだけど!とそりゃもう激ハマりしましたよね。


なぜかわならないんですが、その時期くらいから、自分好みの性的興奮と精神的高揚感両方得られる男同士のBL小説探しセンサーが、自ずと冴え渡ってきまして

これも高校の図書館で偶然見つけたんですが、吉原理恵子先生の「間の楔」「幼馴染」

栗本薫先生の「終わりのないラブソング」

と、私にとって外れなしの男同士小説を次々と発見し、いやあ!作者の先生方ありがとうございます!と、毎日ウハウハな充実した隠れBL小説オタク生活を満喫する、素晴らしい日々を送っており


その中の、「終わりのないラブソング」の挿絵が、バナナフィッシュの作者、吉田秋生先生だったんですね。

当時男同士物に関しては、興味が漫画から小説に移行していて、BL漫画情報には疎くなっていたものの

男同士小説の挿絵を描いているということは、当然漫画もそっち系なんじゃと期待しますよね。


そこで私は、きっとこの方の漫画も、私が求めている、愛あるエロあり男同士漫画に違いないと勝手に思い

バナナフィッシュという題名の、黄色い単行本を、迷いなく手にとり買ったのです。


というわけで、前書きがかなり長くなりすぎてしまったので、続きは2に書かせて頂きます。

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