第5話 古い誕生日

「僕は古い誕生日においても新しい誕生日においても君より年上だ。しかし、君の方が背が高い。ところで、君は一体今まで、幾つの古い花と新しい花を摘んだのか」

「花、なんのこと・・・」

「君、隠語を使うことによってどれだけ会話の円滑性とスピード、その深さに利益があるかわからないの」

「・・・わかったとしても言う必要があるのかい」

「2人はもう契約を結んだだろ?だから2人じゃなくて一つなんだ」

「・・・23と11」

「ふーん、で最初に花を刈ったのはいつ?」

「・・・2023年の2月14日、バレンタインの日だよ」

「ふーん、そのちょうど二年後に僕が生まれるってわけか」

「は?」

「なんでもないよ」そういって星上は誘うように近藤に笑いかけた。

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