第5話 Answer
あれから1週間。お母様が指定した期限の最終日だ。
「藍斗、美都音、夕食が終わったら先日の地下室にきなさい」
「はい。お母様」
藍斗は結局どうしたのかしら。私は。
「きたわね。藍斗、今日からうちの家業を手伝ってもらうわよ」
「.....わかった。母さん、一つお願いがあるんだ」
いままで、見たことのない真剣な表情の弟。
「姉さんの禊の相手は、全部。全部僕に始末させて欲しい」
地下室に沈黙が流れた。
口を先に開いたのは、美都音であった。
「お母様、私も決心がつきましたわ。これが私の諚だというのなら仰せのままに」
母は笑った。
「わかったわ。平日はちゃんと学校に。週末はこれから家業に専念してもらうわ」
「かしこまりました」
「しかし、藍斗も大変な恋愛をしたわね〜。お母様困っちゃうわ」
「ちょっと!母さんまさか気付いて!!」
母と藍斗は言いあいながら地下室を出て行った
普通の家庭だと思っていた家は、全く違ったのだ
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