二つの命題と考察

下記詩を受けて作った詩になています。

私に想う心と表現をもたらしてくれたこの詩は、現在アルファポリスに移されました。

ご興味を持たれた方は、是非訪れて見て下さい。



素の詩 僕の詩 作者 小鷹 りく

    第49話 生きる意味



二つの命題、生きる意味とこわれた心は元に戻るか。

命題は数学。



まず、生きる意味。


意味とは、群れに対しては、価値、重要性と言う事であろう。

群れを構成するのは個であり、個性がある以上、傾向けいこうはあっても、

絶対的なものは無く、相対的なものと思われる。


であるならば、何を選んでも良いが、偏差の密度の高い所に位置していれば、

価値、あるいは重要性は高く、そうでない所は低いが、無価値にはならない。


意味とは、個にとっては表現、あるいは行為であると思われる。

であるならば、個に個性がある以上、明確なものは無い様に思われる。

何を選んでも良いと言う事になる。


これを群れに代入すると。

生きる意味とは、個が何を選んでも良く、群れの中の価値、重要性が低くとも、

決して無価値にはならない。

と言うものになるのである。



続けて、こわれた心は元に戻るか。


心とは無形である。

ゆえに有形の物に置き換えて類推るいすいする事にしよう。

例えば硝子がらす、これは心の様に結晶構造を持たず、妥当だとうであろう。

硝子がらすは硬く、もろい。

がしかし、結晶構造を持たない為、時間と共にゆっくりと形を変えて行くのである。


そして、急激きゅうげきな温度差、強い物理的な衝撃しょうげきにより、大きなひずみがしょうじるとこわれる。

欠片かけらを拾い集め、金継きんつぎなどで修復しても、決して元の形には戻らない。

もとよりつねに、姿を変えているからでもある。

しかし、傷付き修復され、もとの姿に戻らずとも、とてもみやびで美しい姿である。

従って、ここでの考察としては、

こわれた心は元には戻らないである。



これらの命題に対する考察を、それぞれ代入すると。


こわれた心は、元には戻らないが、そこからどの様な表現、あるいは行為を見出しても良く、また群れの中にっても、決して無価値ではない。


そう考察します。

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