外話1・灰色単色

俺の家は普通の家だ。

両親は共働きだが、夕食はいつも一緒に食べるぐらいには仲が良い。


少し問題があるとしたら、親二人共がヘビースモーカーで『分煙』や『受動喫煙』という概念を知らなかった事だ。

その内、俺の服からは親の吸った煙草の臭いがするようになり。気が付くと俺は煙草を吸っている不良ヤンキーだと思われていた。


周りの人達の対応はみるみる内に変わっていった。


だが、その程度でへこたれるような男ではない。

俺はこの状況を楽しんだ。



そして、気が付いたら周りから人はいなくなっていった。


ただ2人、つばさくれないだけは 俺の真意を理解し最後まで友達でいてくれた。


それはとても幸せな事だと、俺は思っている。

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