水たまりに幸運一滴
増田朋美
水たまりに幸運一滴
水たまりに幸運一滴
こんなことをするために、娘を産んだのであれば、一其の事、死んだ方がよかったのではないか。越原春江は、そんな事を思った。
昨日、なんで優美はあんなことを言ったのか。本人に聞いても答えがわからないという。本人がわからないのだから、春江が、何を言っても、仕方ないのであるが、こういう結末で、優美を処分するのなら、いっそ、二人で心中でもしたほうが、よほどましだと思った。
春江は、夫と、一人娘の優美、そして、ずいぶん年を取ってしまった父と暮らしている。父は舅ではなく、彼女自身の父である。まあ確かに、そういう関係だから、夫が発言しにくい環境であるのは、わかっている。なので夫が、父に対して発言するときは、けんかするような発言になってしまうのは、ある意味仕方ないことなのかもしれない。それに、父はもう耳が遠すぎるほど遠くて、一度決めたことは、誰かの意見を借りようともせず一人でやってしまう癖があって、それを春江や夫が止めようとするには、どうしても苦労してしまうのであった。
困ることは、まだ一つあった。娘の優美が、そういう春江や、夫に対して、恐怖を持つようになってしまったのだ。父に対して、なにか発言するときは、けんかを吹っ掛けるようにしないと、通じないから、仕方ないと一生懸命優美を説得しても、優美は、怖いからやめてくれということを繰り返す。結局、おじいちゃんは、あと五年も生きないとか、そういうことを言って、優美をなだめるしかなかった。おじいちゃんが死んだら、どこか、しずかな場所に引っ越して、三人だけで暮らそうね、なんて、そういう励ましをするしか、方法もなかった。でも、優美はそれに納得することはなく、お父さんやお母さんは怖い、と言って泣くばかりだった。子どもの頃は、子どもの甘えで何とか片付いたが、優美は、高校生になっても、大人になっても、この癖は治らなかった。優美は、高校までは、なんとか順調に生きてくれたが、高校を出ると、進学先で何かトラブルがあったらしく、大学を中退してしまい、家に引きこもるようになった。
ここから地獄の日々が始まった。優美の境遇について父が文句を言う様になってきたのだ。働かざる者食うべからずと言って、優美に食事を与えるなとか、どこかへ連れて行くな、早く家から追い出せ、など、昔の考えを口にして、夫と口論するようになった。そのころは、春江の母も生きていて、まだ、父に言い過ぎだとか、優美がかわいそうだとか、そういうことを言ってくれたが、その母が、次第に鬱になっていき、ついに自殺してしまうと状況はさらに悪化した。優美は、祖父が自分を殺そうとしたとか、祖父がいるせいで私は何もできないなどの、つじつまが合っていないことを口走るようになった。そして、祖父に何か言われれば、自分の頭を壁に打ち付けたり、手首を包丁で切るなどの奇行に走り始めた。これは、もう入院させろと父は怒鳴りつけるが、春江も夫も、優美の意思に従おうと言って、それはさせなかった。優美はさらにあれて、自傷行為を繰り返し、自分には関係のないことでも、激昂するようになった。
そう、昨日は、それがまさにおきたような気がする。事の始まりは、いつも通り四人で食事をしていた時の事だ。父が、いつも通っているかかりつけの眼科に行きたくないといいだした。確かに、その眼科は、大勢の人が来るので、何十分も待たなければならないのは確かなのだが、春江は、そこの先生を信頼していたから、そのまま、通い続けようといった。夫も、あそこは腕のいい先生だから混むんだよ、なんて話を繰り返した。
その時、優美が、ほかの眼科に変えればいいじゃないか、と言った。丁度その時、春江が別の発言をしようとしていたので、夫は、一寸待ってと彼女を止めた。優美は、わかりましたと言った。春江も夫も、あの眼科の良いところを片っ端からあげて、父に何とかそこへ通うのを続けてもらう様に懇願した。本当は、別の眼科に行くという手も確かにあったのかも知れないが、春江も、夫も、父に付き添うのは本当は面倒で、近くの所で済ませてほしいという魂胆はあった。
二人が、喧嘩のような口ぶりで、やっと父のことを抑え込むことに、成功した。父が折れて、自室に戻っていき、勝利の喜びを味わおうとしたその時、声がした。
「私が要らないんだったらちゃんと言って!」
一体どういうことか、春江は分からなかった。夫がすぐに、
「嫌、おじいちゃんが耳が遠いから、一度に、二人で話すと聞き取れないから、単に止めただけだ。」
と訂正した。確かに、春江も、夫もそういう意味で言ったつもりだった。だけど、優美にはこれは通じなかった。
「嘘つき!」
と、彼女はがなり立てた。
「その顔を見ればわかる!あたしの事なんて要らないのね!もういいよ、死んであげる!要らないっていうのなら、死んであげる!」
優美はそういって、台所へ飛び込み、包丁を取って自分の手首を切った。これには、おとなしかった夫も、逆上したようである。
「死んでしまえ!死んでしまえ!この馬鹿垂れが!」
と言って、優美の顔を殴りつけた。優美は、人間とは思えない叫び声をあげて、夫の腕にかみついた。春江は、娘がこんなことになるとは、思ってもいなかったから、なにもいえなくて泣くしかなかった。夫は、優美の顔を殴りつけた。これ以上殴れないほど殴った。こうして、刃物を取り除く
事は成功したが、優美の顔はなんとも無残な姿になり、女という感じがしなくなった。女というより、獰猛な怪獣と言った方がふさわしいかもしれなかった。
「出ていけ!二度と帰ってくるな!」
夫は、優美を玄関先へ連れていき、外へ放り出した。
「あなた、何をするんですか!」
思わず春江もそう言ったが夫の逆上は収まらないようだった。
「そうか、お前も仲間か!」
今度は、春江にまで矛先が行く。
「あいつを殺せ!殺すまでお前も帰ってこなくていいから。」
夫は、春江にまでそんな事を言った。確かに、父の事もあり、つかれていたからそんなセリフを言ってしまったのかも知れないが、いずれにしても、春江は、これこそ本当の事なのではないかと思った。もしかしたら、夫もこの家にいるのに、疲れてしまったのかもしれない。
「殺せ!二度とこんなことを起こさないように。どちらかが死ななくちゃ、俺たちは生活できん。」
「わかりました。」
その剣幕に驚いて、春江は思わずそういうことを口にし、何も持たないまま、家を出てしまった。
でも、春江の住んでいるところは、飛び降り自殺のできそうな家ではなかった。かといって、家にもどって刃物を取ってくる事も、夫が怖くてできなかった。服毒自殺としても、それになりそうな毒も持っていない。隣の家に農薬でも借りようかと思ったが、農業をしている家は、この辺りにどこにもない。買おうとしても、手ぶらなのでお金がない。ああ、せめてハンドバックを持ってくるんだった、と、春江は後悔した。
それでは、電車に飛び込むしか方法はない。幸い、夕方なので特急列車が走ってくる時間でもある。そうと決まればそれで行くことに決めた。春江は、泣いている、優美の手を取り、駅に行こうと彼女に言った。優美、おかあさんといっしょだから、怖いことはないよ。と優しく語り掛けて、二人と歩き始める。ほかの人から見たらさぞ異様な光景だろう。跣で手首から血を流した娘と、それをエスコートするように歩く母。幸い、近所の人にはだれも会わなかった。駅は、入場券がないと入れないが、踏切が近くにあるのが、救いだった。踏切まではざっと一キロメートル弱。そこまで歩けば楽になれるよ、と春江は優美に言って、踏切へ向かって歩き出した。
踏切までは、人通りはさほど多くなかった。大きな商店や、企業などもなかった。なので、誰かに見られたり、変なことを言われたりする心配もない。もう廃人同様になった娘を連れて、春江は静かに歩いた。歩いている間に、過去の平和だった日々が思い出されるのだった。娘に、お気に入りの柄の布を選ばせて、通学用の鞄を作ってやったこと、夫が作った椅子とテーブルを持って、キャンプに行ったこと。娘の作品が、美術展に入選したので、夫と三人で見に行ったこと。そう考えれば、娘だって、優秀な存在であると思う。本人は勉強は出来なかったというが、決して彼女の成績は悪くなかった。そうでなければ、美術展に入選するほどの作品は作れなかったはずだから。
どうして、こんな風になってしまったのだろう。
何時から、こんなつらい生活になってしまったのだろう。
人生って、何があるかわからないというが、本当にそうだなあと思った。そして、一度転落してしまったら、二度と帰ってこられないということも初めて知った。ちょっとしたことであれば、家族で乗り越えられると思っていたけど、そういうことは、あり得ない話なのだ、と春江は笑いたくなってしまう。
でも、こんな形であるけれど、こういう風にすれば、この苦しみから終われるという事も又確かだった。そうすれば、夫とも父とも、変なトラブルを起こす必要もない。正直に言えば春江は疲れ果てていた。夫や父の事だけではなく、本来ならとっくに自立するはずだった娘のことまで考えなければならないし、それをわかってくれる人も、誰一人していないのだ。あたしは、もうおしまいと優美は口にするが、本来なら其れは、春江が言いたいセリフでもあった。
「おかあさん、あたしが生まれてごめんね。」
不意に、優美が歩きながらそういうことを言った。
「おかあさんは、あたしが生まれて、こういう風になってしまって、あたし、謝っても取り返しがつかないってわかっているから、一人で飛び降りるなりして死ぬよ。お母さんはうちへ帰って、もっと幸せな人生を送ってね。」
「いいわよ。お母さんだって、もうあの家にはいられないのよ。だから、二人そろって一緒にやろう。」
春江は、急いでその言葉を訂正した。正直に言えばそうだった。優美が人生を終わりたいと願っているのと同時に、春江も、彼女をそういう風にしてしまったという、取り返しのつかないことをしてしまったという悲しみから逃れたかった。
「どうして?悪いのはあたしよ。お母さんは悪くないの。みんな私が悪い。お母さんは悪くない。幸せになって。」
優美はそういうことを言った。春江は、そんな娘を抱きしめてやれたら、と思ったけれど、そういうことをする勇気が出なかった。そういうことをしたいけれど、何かあったら、と、思ってしまったのだ。
春江たちは、踏切の近くに段々近づいてきた。でも、踏切の手前に、マンションが立っているのを、春江は気が付かなかった。ところどころ空室のあるそのマンションは、単身者が多いようで、あかりのついている部屋は少なかった。
「すみません。」
不意に、一人の男性が、二人にそう声をかけてきた。春江は、自分に声をかけているのかとは思わず、黙って通りすぎようかと思ったが、
「あの、すみません。」
と、彼は言った。
「ちょっと、教えていただきたいことがあるんですが、教えてもらえませんか。」
春江は、足を止める。春江より先に優美が、
「はい、何でしょうか。」
と、彼に言った。春江は、急いで足を止める。
「あの、この宅配ボックスの開け方を教えてもらいたいんです。どうしても、あかなくて。」
「ああ、そういう事なら、これはですね、この文字盤にパスワードを入れないと開かないんですよ。パスワードは分かりますか?多分、住んでいる部屋の番号とか、そういうモノだと思うんですが。」
優美が、宅配ボックスあった、キーボードを指さした。彼は、キーボードに五月雨うちよりも遅いスピードで、部屋の番号を打った。それを見て春江は変な気持ちがする。なんで、こんな簡単なこともわからないのだろうか?と。
彼が番号を打つと、ぎいという音がして、宅配ボックスの扉が開いた。彼は、中に入っていた荷物を取り出して、また宅配ボックスの扉を閉めた。
「どうもありがとうございます。こういうモノがあるところに来たのは初めてで、まだ慣れてないんです。手伝っていただいて、ありがとうございました。」
と、彼はにこやかに言った。春江は、その人の顔を見ると、日本人ではないような、そんな顔をしている事に気が付いた。でも、こういうことは、ほかの国でも普通に行われていることではないかと思うのだが?
「こういうモノに慣れてないって、、、。」
思わず春江が言うと、
「ああ、すみません。僕の故郷であるガオでは、電気もガスも、水道も何もなかったのです。」
と、彼が言った。ガオ?そんなものどこにあるんだと春江が思っていると、
「そうなんですか。確かに、そういう所から来られると、日本の社会に慣れるには大変ですよね。でも、どうしてもなれなきゃいけないし、焦らなくていいですから、ユックリ慣れて行ってください。」
優美は、にこやかに言うのだ。よく平気で話しかけられるなと春江は思ったが、優美は、何も偏見はないようだ。
「あの、もしお時間あるようでしたら、家へ入って、軽いものでも召し上がってください。こういう事をしてくれる方はなかなかいらっしゃらないから、お礼がしたいんです。みんな、バカな外人だとか、そういうことを言うので。」
と、彼が言った。そして、優美に、これを使って止血してくれと、ハンカチーフを手渡す。優美は、彼からそれを受け取って、急いで手首に巻き付けた。
「ご案内しますから、どうぞ。」
と、彼がいう。優美は、右手首を抑えておきながら、彼についていった。春江は、まだ彼についていくべきか迷ったが、彼は、マンション入り口の自動ドアを、パスワードを入力して開けるというシステムも理解していないようであった。そこも優美に手伝ってもらって、なんとか部屋に入るという塩梅である。春江は、この人はやっぱり、電気もガスもないところから来たんだなと思って、彼についていった。
彼は、マンションの廊下を歩いて、部屋のカギを開けた。これだけは自分でできてよかったわね、と優美は彼に言っていた。さあどうぞ、と、彼が言う。春江は、その部屋に表札がないという事に気が付いた。彼に名前を尋ねると、彼はカーリー・キュイとなのった。現地の文字を書いても意味がないので、わざと、表札には名前を書いていないと説明した。
「汚い部屋ですが、お入りくださいませ。」
と、キュイは二人を部屋の中へ招き入れる。
「本来は、電気をつけないでも平気でいるんですけれども、今日はお客さんが見えたので付けます。」
と彼は、電気をつけた。部屋は、汚い部屋と言っているけれど、綺麗に整理整頓されていて、何処も汚い場所はなかった。キュイは、二人を居間に通した。ちゃんと、応接室のように、テーブルも椅子もあるし、お客さんがよく来る家なのだろうか、来客用のマグカップも用意されている。違ったところと言えば、テーブルの近くに、マリンバのような楽器が、置いてあることだった。
春江と、優美はそのテーブルに座った。キュイは、とりあえずどうぞと、二人にお茶を出してくれた。そんなところは、日本人とまるで変わらないじゃないか。大したものではないですけど、と言っておきながら、菓子まで出してくれたのである。
「どうぞ遠慮しないで、お菓子とお茶を召し上がってください。」
「はい。」
優美は、そう言って、すぐにお茶を口にした。春江もちょっと躊躇するが、お茶を飲んでみる。ただの紅茶だったのでちょっとほっとする。
春江は、お茶を飲むことに精一杯であったが、優美はこの部屋においてあった、例のマリンバのような形の楽器に目が行ってしまうらしい。その楽器の上には、撥もおいてあったから、間違いなく木琴のような楽器なんだろうけど。
「ああ、バラフォンに興味がおありですか。」
と、キュイは言った。
「バラフォン?」
春江が聞き返すと、
「ええ、ガオでは、よく演奏されていた、バラフォンという楽器なんです。宜しかったら、音を出してみても大丈夫ですよ。」
と、キュイは答える。優美は、興味を持ったのか、キュイから言われた通り立ちあがり、撥を取って、バラフォンの鍵盤をたたき始めた。
何たる不思議な音だと思われるほど、不思議な音だったが、バラフォンは、癒しの効果があるような音であった。基本的に現代マリンバの鍵盤は、七音階になっているが、バラフォンは五音階だ。それに、叩き方によって、音程が変わることもあり、結構難しい楽器と言える。優美は、そのルールをすぐに覚えてしまって、大好きだったテレビアニメの主題歌をたたき始めた。
「へえ、すごいじゃないですか。すぐに曲が叩けるなんて。」
「ええ、私、中学のころ三年間だけですけど、吹奏楽やってて、打楽器の担当だったんです。」
と、優美は笑って答える。そう言えばそうだった。中学校の三年間という短い時間だったけど、優美は、吹奏楽で打楽器をやっていた。高校では、受験勉強のために部活は出来なかったが、中学校時代は、いくらつらくても、私は吹奏楽があるもん、とか言って、一生懸命やっていた。あの時が、優美にとっても、春江にとっても、一番充実した時期だったかも知れない。
「何だか、中学校の楽しかった時期が思い出されて、楽しいです。」
優美は、そんな事をにこやかに言った。春江は、部屋の中をぐるっと見渡す。すると、A4サイズのチラシが、テーブルに乗っているのに気が付く。この家には、パソコンらしきものがないので、多分誰かが有志で作ってくれたのだろうと思われた。
「バラフォン教室、、、。」
春江は、そのチラシを取って読んでみた。
「おしえていらっしゃるんですか?」
「教えるというか、ただ、場所を提供しているだけです。バラフォンには楽譜もありませんし、音階さえ覚えてしまえばすぐに曲ができますからね。ただ、思いっきりたたいてもらって、何か解放してくれればいいかなと。日々のつらさを、バラフォンをたたくことに寄って、忘れてくれればそれでいいかと。」
と、キュイはそういった。という事は、誰か訳アリの人もいるという事だろうか、と、春江は思った。
「どんな生徒さんが通っていらっしゃって、、、。」
「ああ、いろんな人がいますけど、みんな、辛いことがあって、それを忘れたくて来るんじゃないですか。バラフォンをたたくだけではありません。誰かとお茶したり、お話したりすることを楽しみにしている人もいます。子供さんが、バラフォンをたたいている間、お茶を飲むのが楽しみな、お母さん方も。」
「そうなんですか、、、。」
春江は、楽しそうにバラフォンをたたいている、娘の優美をじっと見た。あの時のことを思い出しているのだろうか。娘の顔は本当に楽しそうだ。そうなると、何だか娘を亡き者にしろという夫の命令bにも従いたくない気がしてきた。彼女は思わず、涙を流しながら、今日あったことをキュイに話してしまった。
キュイは、彼女の話を否定することもなく、にこやかな顔をしてそれを聞いてくれた。やがて、彼女が、話をし終えて顔を上げると、こういうことを言った。
「たぶん、変えるという事は出来ませんが、変わるという事はできるんじゃありませんか。楽しめる場所があれば、なにか変わってくると思いますよ。」
「そうですね、、、。」
春江は、いまだにバラフォンをたたいている娘を眺めながら、夫に命令を取り消してもらう様に、家に戻ることを決断した。
水たまりに幸運一滴 増田朋美 @masubuchi4996
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