人生とは、わからないもの

和一狼

第1話 根暗な人生が変わった。

 毎日の仕事に疲れていた。

朝から仕事をして夜遅くに帰ってくる、「俺の人生こんなもんか。」

特に大した趣味もないので溜りに溜まったストレスを発散できるものがなかった

こんな毎日だから考えも暗くなっていき何もやる気が起きなかった。

 そんな日の週末、兄がゴソゴソと帰ってきて僕にこう言った。


「俺、バイクの免許とるよ、おまえもっどうだ?」


「いやだよ、免許とりにいくのめんどくさい」


「そうか、なら50ccのMTのバイクを友達から借りてきたんだ、それなら車の免許も持ってるしどうだ?一緒に練習手伝ってくれよ、頼む一人だと心細いじゃないか」


「それないいいよ、原付にも乗ってみたっかし、何より暇だしね。」


「なら今から早速練習だ!着替えてこいよ!」


「今から行くの!?もう夜だよ?」


「どうせこんな静かな田舎だ、ちょっと騒がしい日があったほうが近所の人たちも喜ぶだろ。」


「とんでもない言い訳だな、、、」


 そして兄に連れられて長い一直線のなにもない道路に行った。

兄が練習しているのを見ていると急に興味が湧いてきて、乗らせてくれと頼んだ

簡単に承諾をえて、自分の練習なのに僕に乗らせていいのかな?と疑問に思ったが今は、バイクに乗りたかったので兄に感謝しつつバイクに跨った。


「いいか左ハンドルにあるこのバーがクラッチだ、そして左の足元にあるのがギヤだ一番下が1速、上か2速3速と順番にあがっていくわけだな」


「なんかややこしいけどMT車と原理は、同じなんだろ?


「そうだ、とりやえず発進しろ」


なんとか発進して少し感動した。

自転車とは、少し違う感覚、自転車では感じられない風を切る感覚に気持ちよさまで感じた。

それから、また兄に変わり練習をみていた。

するとパトカーがきて僕たちの近くに車を停めってこっちに歩いてきた。


「こんな時間なにしてるんだ?」


「バイクの練習ですよ、カッコいいでしょバイク」


「とりあえず、免許証みせて」


おとなしく免許証をみせてから警察に注意をされて警察は帰っていった。


「なんか冷めたな、帰ろうぜ」


それから家に帰り、時間も遅っかたので疲れて寝た。



 次の日、朝の4時に目が覚めた、それからスマホで時間を潰し、それでもやることがなくなったので兄が借りた50ccのバイク勝手に借りて出掛けることにした。

外はまだ8月のはじまりぐらいでMA-1を着てバイクに乗った、2km離れた公園に行くことにした。

40kmも出せばバイクの振動が激しかったので20km位で太陽がでそうな少し明るい道路を走っていった。

 それからバイクの魅力に気が付いた、バイクを知らない頃バイクは、危ないものとばかり思っていたから、バイクの魅力なんて知りもしなかった。

自分の体で風を切る感覚。

夏の暑さで汗をかいている自分には、より一層気持ちよく感じた。

僕は、この日のことを忘れないと思う、つまらない日々を救い出してくれたバイクには、感謝しかない。

危険なもとばかり思っていたことが、自分を救ってくれたのだ。

 それからは、取り憑かれたようにバイクの免許を取り、バイク屋で一目惚れしたバイクに乗って大自然を走りまわっている。


この文章を最後まで読んでくれたそこのあなた、バイクに乗ってみたらどうだろう?

実際、うるさい人もいるし、危ない人もいる、だがそれは、バイク界隈にかぎらない

どんなところにもそういう人達は、たくさんいる。

問題は、あなたがなにも起こらない退屈な日々をどう思うかだ。

バイクでみる景色は、車でみた景色の何十倍にも綺麗みえる

どうせ死んだらなにも残らないんだ、それならもう不満はないと言えるほどの美しい世界をみにいこう。


 バイクとは、唯一、地上で鳥になれる乗り物だと思う。


最後まで、下手くそな文章を読んでいただきありがとうございました。


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