6章ー29:襲撃された商業地区、時間を稼ぐ2人

 舞子と一緒に【精霊本舗】から5分ほど歩き、300mほど離れた飲食店が多く揃う亜人街の一角で、弁当屋を次々にはしごして歩いていた魅絃は、突然背後から殺気を感じて素早く振り返った。

「ど、どうしました、魅絃さん?」

 店員から受け取った100個の弁当を、店先の屋外テラス席でせっせと自分の〈余次元の鞄〉へ収納していた舞子が、不思議そうに魅絃の反応を見ているが、魅絃自身は酷い焦燥感に駆られていた。

「この感覚……殺気? 敵性型魔獣に狙われてる時のモノだわ。でもここは都市内よ? まさかミツバの裏をかいて、三葉市に侵入した敵性型魔獣がいる? いえ、確実にいるわ。戦場から身を引いた私が、今でもこの感覚、この気配だけは覚えている……気配のぬしは、どこ!」

「み、魅絃さん?」

 初めて見た魅絃の険しい表情と、小声だが不穏極まる発言に怯える舞子。

 その舞子を背後に庇い、魅絃の視線が亜人街を行き交う人々の間を彷徨って、やがて上へと昇って行く。

 そして、遠方のとある高層建築物の屋上に立つ、三眼四腕の4m近い巨躯と黒い髪を風に泳がせる女性の姿を、魅絃は視界にはっきりと捉えた。

「け、眷霊種魔獣っ!」

 魔力で視力を底上げした魅絃の視界が、明らかに魅絃達を凝視する、人類の天敵の姿を映す。

 その瞬間、魅絃の背筋が凍りついた。邪気に満ち満ちた笑顔を眷霊種魔獣は作っていたからである。

 戦場で実姉を失い、最愛の伴侶たる夫をも失って、戦士として戦場に出ることを止めていた魅絃。

 その魅絃の、過去に数多の魔獣と戦って身に付いた戦士の本能が、一気に目覚めて警戒と危機を知らせた。

 自分の〈余次元の鞄〉に手を突っ込み、腕輪の装身具型魔法具を取り出した魅絃。

 人類の天敵たる敵性型魔獣が、都市内にいる。そう頭で理解すると同時に、魅絃は行動した。

「舞子ちゃん、ミツバへ緊急連絡! 敵性型魔獣が都市内に侵入してるわ! 都市警察の魔法士をすぐに出動させて! あと、迷宮側に展開してる軍の魔法士を至急呼び戻すように伝えて!」

「は、はいぃっ!」

 舞子がポマコンを取り出し、震える手でミツバに連絡する。

「み、ミツバさん! 魅絃さんが都市に敵性型魔獣が侵入してると言ってます! 場所は亜人街傍の商業地区です! 都市警察と軍の魔法士部隊を急行させてください! 敵は眷霊種魔獣ですっ!」

 舞子が慌てて言った瞬間、都市内にウウーッと緊急警戒警報が長く響いた。

 周囲の人々も魅絃達の会話や警報を聞いてざわめき始める。

 魅絃は動揺する舞子を見て、落ち着かせるように語った。

「舞子ちゃんは周囲の魔法士と一緒に、一般の人々の避難を!」

 言うが早いか、魅絃は精霊攻撃魔法を短縮詠唱で紡いだ。

 眷霊種魔獣が高層建築物の屋上を飛び立ち、高速で自分達の方へ接近し始めたからである。

「先手必勝! 穿て、《火炎の矢》」

 魅絃が短縮詠唱で、30もの火の追尾系魔法弾を具現化し、飛行する魔獣目がけて射出した。

 周囲にいた人々も、緊急警戒警報と魅絃の行動によって異常事態に気付き、悲鳴を上げて、近場にある避難施設へと逃げ込む。

 その場に居合わせた非戦闘型の魔法士達が避難者の誘導に当たり、戦闘型の魔法士達は、魅絃の傍に来て、すぐに助勢した。

「敵ですか? お手伝いしますわ!」

「自分も!」

「ありがとうございます! 敵は眷霊種魔獣1体! 前方目測で300m先を高速飛行しつつ接近しているので、捕捉し次第、迎撃をお願いします!」

「……け、眷霊種だってっ!」

「怯えてる場合ですか! 捉えました、穿て《水流の矢》」

「集束系ではまだ遠い。皆さん、追尾系魔法弾を使いましょう! 穿て《地礫の矢》」

「もう少し魔獣が近付いたら、集束系魔法弾で削ってください! 前衛に立てる方は距離を詰めて、魔獣の足留めをお願いします。警察や軍の魔法士が間に合ってくれれば……」

 魅絃がそう言った時である。戦慄が走り、魅絃が咄嗟に短縮詠唱の精霊結界魔法を展開して、その場を飛びのいた。

「マズい、全員散開ぃっ! 建て、《旋風の動壁》!」

 亜人街へと接近していた眷霊種魔獣が、自分目がけて飛来する追尾系魔法弾を全て叩き落し、お返しとばかりに、叩き落した魔法弾の倍以上の数である精霊攻撃魔法の追尾系魔法弾を瞬時に具現化して、射出したのである。

 1000に達するほどの、地・水・火・風の4種の追尾系魔法弾の群れが、雨あられと高速で降り注ぎ、魅絃に加勢した学科魔法士達を打ちのめした。

「「「「ぐわああぁぁっ!!」」」」

「くっ! 舞子ちゃん、こっちへ!」

「は、はいいーっ!」

 広範囲に飛来する追尾系魔法弾の雨を避けつつ、魅絃は避難誘導の手伝いをしていた舞子の手を引いて、建物の陰に入った。

 地下避難施設への入り口であるそこには、非戦闘型の魔法士が多数おり、魅絃はその非戦闘型の魔法士達と一緒に、全力で結界魔法を展開して、魔力を注ぐ。

 3重、4重、5重の魔法防壁が役に立ち、魅絃達は魔獣の魔法攻撃をどうにか耐え切った。

 追尾系魔法弾の雨が止むと、商業地区の周囲の建物や亜人街の一部が廃墟と化していた。

 道路は爆撃を受けたように荒れ果て、商店が倒壊し、車が爆発してひっくり返っている。

 高層建築物が無事に残っているのが救いだったが、それは魔獣の攻撃魔法を想定して、建築物の壁面を魔法具化し、精霊結界魔法の魔法防壁を常時展開しているためであった。

 裏を返せば、こうした魔法防御機構を持たぬ一切の人工物が、一瞬で破壊されたのである。

 魅絃に助勢した数人の戦闘型の学科魔法士達は、散開が間に合わず、固まって結界魔法を展開し、耐えようとしたらしい。全員どうにか生きていたが、揃って重傷を負っており、虫の息だった。

「あ、あれが追尾系魔法弾の威力ですか? 冗談でしょ……1発1発が、人間の魔法士が使う追尾系魔法弾とは段違いの破壊力です」

 唇を震わせて呆然自失の表情で言う舞子の肩に手を置き、我に返らせた魅絃は、背後にいる非戦闘型の魔法士達を見た。

「手を貸してくれた彼らを回収して、地下の避難施設へ駆け込んでください。私が時間を稼ぎます。あと、避難が遅れた方がいるかもしれません。そちらも確認していただけるとありがたいです」

 魅絃がそう言うと、1番近くにいた主婦然とした女性魔法士が、心配そうに返した。

「しかし、眷霊種魔獣を相手にたった1人では……」

「これでも昔はそこそこ腕の立つ戦闘型の魔法士だったんですよ、私? 時間を稼ぐ手も考えていますので、私のことは心配いりません。軍や警察の魔法士達が到着するまで、どうにか逃げ切るつもりです。それよりも、今は彼らや逃げ遅れた方を救うことが先決。特に負傷した彼らの場合、あの容態ではすぐに治療が必要ですからね」

 倒れてうめいている、手を貸してくれた魔法士達の姿を見て、魅絃が言うと、主婦然とした女性魔法士はコクリと首を振った。

「……分かりました。急いで助けます。御武運を」

「はい。舞子ちゃんも、そこの人達を手伝ってあげて。負傷者達を回収したら、すぐ避難施設へ行くこと。いいわね?」

「み、魅絃さん……分かりました」

 〈余次元の鞄〉から〈地炎の魔甲拳:マグマフィスト〉を取り出し、両手に装備したものの、自分が足手まといということを理解した舞子は、悔しそうに応じた。


 眷霊種魔獣が廃墟の街路へ降り立つと同時に、魅絃は建物の陰から飛び出した。

「其の旋風の天威を衣と化し、我が身に風の加護を与えよ。包め《旋風の纏い》」

 飛び出して気を引くと同時に、風の精霊付与魔法を展開して魔法力場を身に纏い、空へと飛び上がる。

 魅絃が腕に付けている装身具型魔法具、〈風護かぜもりの腕輪〉は、精霊付与魔法《旋風の纏い》が封入されており、常時発動している魔法具の効力は装備者の身を魔法力場で守り、身軽にする他、《旋風の纏い》を使用すると、その魔法の効力を劇的に高める相乗効果があった。

 本来、空太が常備する〈土守の腕輪〉と同じく、装備者の身を守るための魔法具であるが、こちらは魅絃お手製の魔法具だけあって、効力自体は完全に上位互換であり、魔法と魔法具との相乗効果で、飛行するために必要である追加の魔力消費を低減させ、長時間の飛行も可能とする点で、非常に優れた魔法具であった。

 魔法具の効力も借りて高速で飛行する魅絃は、そのまま高層建築物の影を利用して集束系魔法弾を具現化し、即刻射出する。

「其の旋風の天威を束ねて槍と化し、一閃を持って、我が敵を撃ち払え。貫け、《旋風の槍》!」

 自分に迫る風の集束系魔法弾を、同じく土の集束系魔法弾で撃ち落とす眷霊種魔獣。

 魔法弾が爆散すると同時に、火の集束系魔法弾が空へ放たれた。魔獣の魔法攻撃である。

 魅絃は迫り来る火の集束系魔法弾をひらりと回避し、僅かに安堵したが、自分が回避した集束系魔法弾の破壊力を見て、身震いした。

 60mほど先に建つ高層建築物に着弾した、眷霊種魔獣の放った集束系魔法弾が爆裂し、建築物そのものを保護していた精霊結界魔法の魔法防壁を貫通して、一気に倒壊させたからである。

「……っ! 根本的に破壊力が違い過ぎる!」

 高低差を利用して攻撃すれば、地上の負傷者達を回収する際に、流れ弾、流れ魔法弾を気にせず済むと思い、自分が囮として飛び出した魅絃。

 魅絃は、魔法防御機構を有する高層建築物を盾にしつつ、高速飛行で逃げ回り、時間を稼ぐつもりであった。

 迷宮防衛都市の高層建築物は、全てが魔法防御機構を取り入れて建設されており、精霊結界魔法の周囲系魔法防壁を3重に展開して、建築物全体を保護している。

 そこいらの魔獣の魔法攻撃程度であれば、余裕で耐え切るほどの魔法防御力を持っていたのである。

 盾にするには打って付けの筈だったが、魅絃の作戦は一瞬で狂ってしまった。

「あれは反則よ!」

 高層建築物を貫通し、高速で飛来する集束系魔法弾を、間一髪で回避する魅絃。

 冷たい汗が、魅絃の頬を伝った。

 明確に敵対している自分が飛行している限り、魔獣側の攻撃は基本的に上へと放たれ、危うい魔法攻撃も、高層建築物を盾にしてしのげる筈が、盾を容易に貫通する魔法攻撃力を、相手は有していたのである。

 魅絃が焦るのも当然であった。盾で身を隠しても無意味だったからである。

「くっ、まだまだぁっ!」

 次々に飛来する集束系魔法弾を避け続ける魅絃は、舞子や非戦闘型の学科魔法士達が、風の精霊結界魔法によって具現化した移動系魔法防壁に担架代わりに使い、負傷者達を乗せて浮かせ、引き寄せる様子を見て、とりあえず自分の思惑が成功したと確信した。

 どうやら真っ先に廃墟と化したこの一帯では、避難施設が近かったこともあって、逃げ遅れた一般市民もおらず、負傷者達の回収が済めば、魅絃を除く全員の避難が完了するらしい。

 魅絃も、このまま事態が推移することを望んでいたが、またもや背筋に悪寒が走った。

 積極的に魅絃へ魔法攻撃を放っていた魔獣が、ニヤリと笑って、範囲系魔法弾を放ったのである。

 膨れ上がって飛ぶ範囲系魔法弾が魔獣の頭上で弾け、無数に見える魔法散弾が、全周囲へ放射状にばら撒かれ、その一部が舞子達の方にも殺到した。

「舞子ちゃん!」

 数百に及ぶ魔法散弾の回避に精一杯で、助力する余裕を失っていた魅絃が叫ぶ。

 魅絃の悲鳴にも近い叫び声を聞き、魔法で引き寄せた負傷者を浮かせたまま、地下にある避難施設へと移送していた舞子達は、背後から多数の魔法散弾が迫っていることに、ようやく気付いた。

 一瞬の判断。意を決した舞子が、接近する100以上の魔法散弾を見て、咄嗟に行動する。

「先に行って扉を閉めてください! 映せ、《旋風の眼》!」

 無詠唱で精霊付与魔法《火炎の纏い》と《旋風の纏い》、《水流の纏い》を身に帯びて、修得したばかりの精霊探査魔法《旋風の眼》を短縮詠唱で展開した舞子は、果敢にも魔法散弾の群れに殴りかかった。

「はああああぁぁぁーっっ!」

 脳内で勇子の動きを、命彦の体捌きを模倣トレースし、身に纏う【精霊本舗】製の魔法具達と、3重の魔法力場、全周囲を見通す風の目によって、先行する60近い魔法散弾を拳や足で全弾叩き落した舞子。

 目を疑うほどの成長と奮戦である。

 〔魔法楽士〕学科の魔法実習試験には、試験課題として与えられた踊りを記憶し、課題と同じように踊るというモノが多く、舞子は目で見た他者の身体の動きを、自分の身体で再現することを得意としていた。

 その経験が土壇場でも活きたのであろう。しかしその舞子の奮戦も、もって30秒だった。

 拳を叩きつけて魔法結晶から魔法を解放し、多数の魔法散弾を無効化しつつ、別の魔法散弾を避けると同時に、太腿に回転式弾倉を擦り付けて、瞬時に魔法結晶を再装填する。

 命彦や勇子が見せたことのある身体の動きを、そっくりそのまま再現するうちに、弾倉の魔法結晶が尽きてしまったのである。

 手数が違い過ぎる上、頼みのマグマフィストの魔法結晶も使い切り、風と水の魔法力場も削り取られて消え失せ、舞子がしまったと後悔の表情を浮かべる。

 そして、後悔が脳裏をぎったその一瞬、拳打の隙間を縫い、たった1発の魔法散弾がまともに舞子の胸へと着弾した。

「ごはっ!」

 生存本能の起こした奇跡であろうか。初めて舞子の意識したとおりに胸へと集束した火の魔法力場と、防具型魔法具〈旋風の外套〉の効力が舞子を守り、魔法散弾に抵抗する。

 そして、車にはねられたかのように、舞子は吹き飛ばされた。

 近場の瓦礫の山に激突して、めり込む舞子。

 舞子という盾を吹き飛ばした残り40以上の、後続から飛来する魔法散弾は、避難施設の入り口とその周囲へ着弾し、街路を抉って建物を破壊し、入り口を瓦礫で埋めてしまった。

 舞子が痛みを堪えて避難施設へ目をやると、瓦礫の隙間と壊れた扉から入ったが、人々の姿を捉え、無事を伝えてくれる。

 地下避難施設は当然の如く本体が地下にあり、地上に見えている建築物部分は、単に地下施設への入り口である。建物に入った避難者達は、地下へ続く通路にすでに入っていたのか、全員無事であった。

 急いで地下へ降下して行く人々の姿が、探査魔法の風で脳裏に投影され、舞子はホッと笑う。

「良かった……私、間に合ったんだ」

 舞子の稼いだほんの一時が、人々を救った。それが舞子には誇らしかった。

 ヨロヨロと瓦礫の山から這い出た舞子に、魔法散弾から逃げ延びた魅絃が駆け寄る。

「舞子ちゃん! 無茶をして……」

「み、魅絃さん、すいません。私……逃げ遅れました」

「いいえ、歌手としてはともかく、戦士としては良い判断だったわ。今頃皆、地下通路を移動して、ここから離れている筈よ。殊勲賞しゅくんしょうね? 立てる? 怪我はあるの?」

「ありがとう、ございます……つうっ! まだあっちこっち痛いですけど、平気です」

 軽傷で済んでいる舞子の様子を見て、ホッとした様子の魅絃。

 しかし、舞子の装備する魔法具の傷み具合を見て、魅絃は目を丸くした。

「無詠唱とはいえ、魔法力場を纏ったウチの魔法具を、集束系魔法弾だったらいざ知らず、1発の魔法散弾でここまで傷付けるの? ドム爺お手製の魔法具だったのに……さすがは眷霊種と言ったところかしら」

 魅絃が声を震わせ、薄笑いを浮かべる魔獣を見た。

 舞子の纏う〈旋風の外套〉は、見事に破れていた。

 もはや魔力の気配も感じず、魔法具としての機能は完全に死んでいる。

 両手に纏うマグマフィストも、両腕の装甲にひび割れや凹みがあった。

 どちらの魔法具も、店頭に出されればそこそこ高値で売買される、相応に高い効力を持った魔法具である。

 その魔法具の効力に、魔法力場の効力が上乗せされていても、傷付けられ、壊された。

 目前に立つ魔獣に、言い知れぬ不気味さと力を魅絃は感じ取る。

「……本番はこれからね? どうやって逃げようかしら」

「に、逃げられますか? 相手は眷霊種魔獣、普通の魔獣じゃありませんよ?」

「諦めたら終わりよ、舞子ちゃん。今頃ミツバが動いてくれてる筈だわ。軍や警察の魔法士が到着するまで、私達が生きてればいいのよ……と、言ってる間に来てくれたみたいね?」

「え?」

 ズシンズシンと地響きが足を伝い、街路の角から数機の小型多脚戦車が姿を見せる。

 普段は【迷宮外壁】の警護をしている、都市防衛用の陸戦型魔法機械〈ツチグモ〉であった。

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