第5話 金曜と放課後と
なんか気づいたら 既に放課後だった
なんか 授業の記憶ないけど
金曜日ってそんな感じなのかな?
とりあえず終わった やった!やった!
喜んでいたら 横から声がかかった
「いや、結局授業全寝やんけ
朝なんて言ってたよ」
そう言って孝宗(たかむね)は
半笑いで話しかけてきた
「え?いやいや寝てない寝てない
ガッツリ イビキかいてたじゃん
あんだけ先生に怒られてたのに寝てられるとか
強者すぎてやべぇよ」
「あぁ…それは俺じゃないかなぁ…」
「何言ってんの」
「いや 真顔やめやめ なんか怖いよ孝宗」
「はぁー、なんだよ菜月(なつき)
授業中に寝てるとか非常識すぎるだろ!」
「うわっ びっくりしたー 急に大声出すなよ
蒼介(そうすけ)」
大きな声を出して寝てたことを咎めてきたのは
濱谷 蒼介(はまたに そうすけ)
バスケ部で元気のいい人 そしてよく食べ
よく寝 よく自分勝手で よくうるさい人
濱谷が乱入してきたと思えば
周りには仲の良い男子たちがポツポツと
集まっていた
と、言ったところで その人たちを紹介Time
ガタイが良く眉毛が太めの
すぐ不具合を起こすスマホでゲームを
楽しんでいるのは
隅野 大智 (すみの たいち)
その右隣で大智と話しながら
スマホでゲームをしている細めの人は
松本 未守(まつもと みかみ)
そして 俺の後ろにいて 俺のスマホの
ゲームを勝手にスタートさせ
負けを狙っている剣道部の人は
丸史 光樹(まるふみ こうき)
俺の前の席でゲームをしていて
授業中もちょくちょくゲームをしていて
テンションがイマイチ掴めない 大きめの人
石成 海斗(いしなり かいき)
そして 今ここにはおらず
教室の端で後ろにいる人と話しながら
ゲームをしているのが
觜崎 香(はしさき こう)
その隣の少し…いやそこそこひねくれ者で
周りの目をあまり気にせず行動ができる
堂々としていて俺からしたら羨ましく思う人
白田 夏向(しらた かなた)
みんないい人で面白いな~
でも ゲームしすぎじゃね?
あらまぁ~現代っ子ったらこれだからァ~
そんなこんなで 紹介Timeお終いだ
放課後なので帰るか部活に行くかと
みんなバラバラなのだが
少し時間があると集まっては
ゲームをしたり話をしたりと
退屈はしなかった
いい人達だなー と思った矢先
「え?お前寝てたの?授業全部
やってんなぁ」
蒼介が口にした
「え?」「え?」「え?」「え?」
あとから来てた光樹、大智、未守、海斗が
少しずつズレてそれでも流れよく反応した
それが見事なまでに合いすぎていて
裏でタイミングとか合わせたのかなと思ってしまった
「いや、起きてたよ?記憶が無いだけで
ちゃんと起きてた うん 起きてた。」
「いやそれ寝てるよね ない時点でもう既に
寝てたのがバレバレだよね ウソ下手くそかよ~。」
「ちょ、孝宗~ 俺は寝てないぞ 断じて寝てないぞ」
「また」 「また」「またぁ~」「嘘言っちゃって~」
『そういうの良くないぞ~ 起きてろよ授業だぞ!』
さっきの4人が バラバラバラと喋った後に
今度は孝宗と蒼介が合わさり
びっくり仰天座布団1枚渡せるほど
6人でタイミングバッチリ
なんなのかな 仲良すぎね?もしかして
俺省かれてんのかな いやまさかそんなことが
と、関心していたのはつかの間
寝てたことを鬼のように咎められた
いやいやいや君たちも寝てるでしょう?
特に孝宗と蒼介なんか 俺よりイビキかいて
寝てるじゃねぇかそれに咎められるのは
なんか納得がいかないかな なんなのかな(早口)
そうして話していると各々部活やら家に帰るやらで
バラバラと教室を出ていったので
それに便乗して帰ることにした
特に部活もやっておらず 一緒の方面に帰る友達も
いないのでさっさと帰ってゆっくりしようと
思っていた
そう思って 学校の坂を下り家の方へと
足を進めようとする
それでも何か心残りがあるような気がして
その場に立ち止まる
止まって心残りの中身を考えてみる
しかし答えは得られなかった
「……考えても仕方ないか、帰ろう。」
ボソッと呟き また足を家の方へと向け歩き出す
そうして一日が終わっていった
覚めない記憶と幼馴染 一条 遼 @DAIFK
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