第4話 夢と現実と

なんだか珍しくボリューミーな夢を見たような

気がするのを感じつつ 顔を洗い歯を磨きご飯を食べる


そんないつも通りの金曜日の朝

金曜だからか 疲れが溜まっており

なかなか学校に行く気にはなれなかった


それでも 今日でとりあえずお終いだ

明日は土曜だ寝休日だ ひゃっほい と

モチベーションを上げつつ

しかし なかなか思うように動かない

そんな重い体を引きずって 学校へ向かった




学校に着いて時計を見ると8時38分

少しやばいと思い小走りで教室へ向かう


着いてみると担任はまだ来ていなかったので

遅刻を免れた やったね!と内面でガッツポーズ

軽く辺りを見回すとほとんどみんな来ており

既に来ていたクラスメイト達には

分かりやすく疲れが見えていた


やっぱ金曜日ってそんなもんだよね!


と、妥協をして カバンを床に置き

そこから筆箱 教科書 ノート 朝読の本などを

机の中に入れたり ロッカーに入れたりと

少しずつ準備をしていた



すると 隣に人の気配を感じたので見てみると

隣の席で仲の良い藤巻ふじまき 孝宗たかむねが

同じように 準備をしていた


「おはよう 孝宗たかむね今日も朝練?

それとも ただの遅刻?」


「あ、おはよう三鶴(みつる)

いやー部室の鍵を返しに行く当番は

もう遅刻確定かよ

ってレベルでヤバいわ。」


「また、アレか 部室にギリギリまで居座る

人達か ほんとに大変そうだねぇ。」



「いや、まじで もうギリギリまでいるのは

いじめに等しいよね(苦笑い)」


「まぁまぁ、階段上がってくるのは

いい運動になるから いいんじゃないの?」


「いや、運動してきたから

朝練でめっちゃ

運動してきたから!」


「あっはははははは、追加の運動だよ」


「もう充分なんだよなぁ…

これは授業寝て潰れそうかな」


「あぁもう寝てたらイタズラするわ」


「ほんと良くないよ すぐそういうことする~

寝たい時には寝させようよ。」


「何を言ってるの 授業だから寝ないんだよ

僕なんか1度も寝たことないぞ。」


「どや顔で何言ってんの 昨日爆睡して先生に

叩き起されてたやつがそんな事言うなよ。」


「あれは きっと気のせいだよ うん。」


「そうかー、あれが気のせいかぁー。」


「はい、朝読でーす~」


そう言って 担任の先生が教室に入って来た


そうして また一日が始まるのだった

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