第14話 ようやく
ふざけていないような、ふざけているような、微妙な感じのまましばき倒されること約2143回、ようやく目的地に到着した、案内を終了します。
いつから誰だか知らないけどカーナビになってんだよ。
「ハアハア…カハッ」
着いたと同時に四季は血を吐いて倒れた、やはり幾度もしばかれたのが原因だろう。
彼の体はもう限界だった。内蔵はボロボロ、骨は砕けて虫の息。
「先に旅立つ不幸をお許しください…」
バタッ、そのまま崩れ落ちて力尽きた。
だがこれで終わったわけじゃない!俺たちの戦いはこれk…
「ねえ、その茶番をいつまで見てればいいの?早くして終わってくれないかしら」
「アッ、ハイ!スミマセン…」
どうもはじめまして、ヘコヘコザムライです。
特技は人の下手に出てヘコヘコ謝ることです、特徴はやたらと長い前歯です。よろしくお願いします。
「だいたい、殴られたのはあなたがふざけるからでしょう?仕方の無い事じゃない」
「だからってあんなに拳振るうかね、ちょっと暴力的じゃあありませんかねぇ?ねぇ?」
「まだ足りないの?」
「なんでもございませゆ」
「殴りすぎね、口の形変えてしまったかしら…」
「いや、今のは普通に噛んだだけだ、余計な心配をするな」
「意味のわからな優しさみたいな紛い物を私に見せないでもらってもいいかしら。あと、着いたから…どうぞ入って」
「酷い言われようだ…お邪魔します」
「邪魔すんねやっt…なんでもないわ。忘れて」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます