第5話 班決め 了
色々話しているうちに
授業時間が終わりかけてきた
最低でも行く場所位は決めておいてくださいと
そう言われていた
2人とも特に希望はなかったのだが
志鶴がサクサクッと決めてくれた
正直ありがたい限りだった。
何事も優柔不断が邪魔をする彼にとって特に興味も
何も無いことは決め難く授業が終わった後ですら決まらなかったからだ。
「それじゃ」
あまりに素っ気なさすぎただろうかと、心の中で秒読み独り反省をしつつ席に戻る。
「…」
何も言われなかった
それも時期にわかる事だった
席に戻ったら隣にいた
「それじゃもなにもないじゃない、隣なんだから」
「戻るの早くない?」
「違うわ、あなたが遅いだけよ」
「それは、そう。」
ちょうど会話が途切れてしまうのをわかっていたかのようにチャイムが鳴り響く。
休み時間になったとはいえすることもない四季は机に突っ伏しイヤホンで外界のノイズから逃げ出した。
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